2022年バフェットの「株主への手紙」:配当編
#780
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログでも触れましたが、2023年2月25日にウォーレン・バフェットが毎年書いている「株主への手紙」を公表しました。
株主というのは、バフェットが会長を務めているバークシャーハサウェイ社(以下バークシャー)の株主のことを指しています。
2022年の「株主への手紙」の中で、バフェットが58年間投資してきた自分自身の成績表を出しました。
【私(バフェットのこと)の資本配分の判断はほとんど「まずまず」でした】と書かれています。
いくらなんでも謙虚すぎます。
遡れるだけ遡ってバークシャー株とS&P500の上昇率をチャートで比較してみます。
1980年3月からS&P500は3,800%も上がっているのに、バークシャー株と比較するとほぼ上がっていないように感じてしまいます。
これで「まずまず」って…
ちなみにバークシャー株が1980年から1990年くらいまでほとんど上がっていないように見えますが、これはそう見えているだけでずっと上昇しています。
今回のブログでは「株主への手紙」に何が書かれていたのかを書いていきたいと思います。
配当編
「1994年8月にコカ・コーラ社の株式4億株の購入が総額13億ドルで完了した」
※ 7年間に亘って購入したみたいです。
「1994年に当社がコカ・コーラ社から受け取った現金配当は75百万ドルでした」
※ 配当利回りにして5.76%
「その配当金は2022年には7億400万ドルに増えていた」
※ 1994年からの合計ではなく、2022年だけで受け取った配当金です。
「毎年、誕生日と同じように着実に増えていく。チャーリーと私がやるべきことは、コカ・コーラの四半期配当小切手を現金化することだった」
※ 毎年増配株の凄さです
ややこしいので補足しておきますが、ここで出てきたチャーリーはバフェットの右腕のチャーリー・マンガーのことです。
私のペンネームのチャーリーはチャーリー・マンガーから取りました。
話を戻します。
冷静に考えるとこの配当金ってえげつないですよねwww
総額13億ドルで取得したコカ・コーラ株からもらえる配当金が1年間で7億400万ドルということは、たった2年間で投資金額の13億ドル以上の配当金が受け取れているんです。
「株主への手紙」にはアメリカンエキスプレス(アメックス)に対しても同じ内容が書かれています。
ただバフェットはこれだけでは当然満足しません。
「この配当の増加は喜ばしいことではあるが、目を見張るようなものにはほど遠い。(配当金の増加は)目を見張るようなものにはほど遠いが、株価上昇をもたらしている。2022年末にはコカ・コーラ株の時価は250億ドルになった」
13億ドルで買ったコカ・コーラ株が250億ドルになっているので19.23倍になっています。
この章の最後に書いてあることがバフェットの投資哲学を物語っています。
「早くから始めて、90代まで生きることが大切だ」
整理すると…
今回のブログは配当編のことだけで終わりますが、バフェットの「株主への手紙」は当然ですが参考になることばかり書いてありました。
コカ・コーラ株の1つとっても永続的に競争優位性がある堀が深い企業に投資することがすごく尊いことがわかると思います。
バフェットのコカ・コーラ株みたいに30年間保有するのが難しい人もいるかもしれませんが、5年がダメということはないのでできるだけ長く保有するように頑張りましょう。