1匹ゴキブリがいたら…
#315
こんにちは、チャーリーです!
今回はタイトルがよくないですが、考え方としてはすごく重要なことなので敢えて取り上げました。
「もし家でゴキブリを1匹見つけたら100匹はいる!!」
※ 巣には100匹くらいいる可能性がある
この言葉を聞いたことがある人が多いと思います。
ゴキブリの話はこのくらいにして、投資の話に移ります。
投資に関しても、この「ゴキブリが1匹いたら…」という考え方がすごく重要なんです!
何かというと…
「バブルが発生している」とか「バブルが弾けそうだ」というのも何らかの予兆があるということです!
リーマンショック前後のS&P500の推移を見てください。
このケースでのゴキブリ第一号は、「米ベアスターンズ証券傘下の2つのヘッジファンドがほぼ無価値になった」というニュースです。
これは、アメリカのベアスターンズ証券傘下のヘッジファンドがサブプライムローン関連の投資で損失を出して資産が無価値になったという事件です。もちろん、そのヘッジファンドに投資していた投資家の投資資金は戻ってきません!
ただ、ここで今思えば不思議な現象が起きています!!
そういうニュース(事件)が流れても株価に全く影響が出ていません。むしろ上がっています。
この時はサブプライムローンの投資実態を世間がまだ知らない時期なので、完全に個別案件として判断したみたいです。
ゴキブリ第二号は、俗にいう「パリバショック」です。
パリバショックとは、サブプライムローン関連の証券化商品の市場混乱により、フランスのメガバンクであるBNPパリバ傘下の投資信託が解約を凍結したことで、世界的に一時パニックになった事件です。
→この時には少しずつサブプライムローンという商品が危ないらしいという認識に少しずつなってきた。
ここでまたしても不思議な現象が起きました。
「パリバショック」が起きたあとにS&P500が最高値を更新したんです!
その後は見ての通り、悲惨な結末を迎えています。
念のため再度同じチャートを載せておきます。
このことから学べることは結構あると思います。
ポイントは冒頭で書いたように「ゴキブリが1匹いたら100匹はいる」という考え方だと思います。
ベアスターンズ証券傘下のヘッジファンド事件の時に明らかにゴキブリを1匹見つけたんです。世界中の投資家が。
それにも関わらず、その背後には100匹もゴキブリがいるという発想にならなかったことが教訓になります。
整理すると…
今回は例え話が気持ちいいものではありませんでしたが、誰もが聞いたことがあって、尚且つ人生で1度は経験している「ゴキブリが1匹いたら…」を引き合いに出しました。
1匹見つけたら直ちに何らかの処置をしないと大変なことになります。
これは投資の世界でも全く同じだと思います!
予兆を見つけたら、欲を出さず処置するように心がけたいです。