バフェットがバリュー投資を発揮した事例:コカ・コーラ編①

#208

こんにちは、チャーリーです!

前回ブログ(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:アメックス編)で投資の神様と言われているバフェットの過去の投資事例を見てきました。

アメリカンエキスプレスへの投資はバフェットのバリュー投資を象徴する案件の1つですが、バフェットと言えば「コカ・コーラ株」を忘れたらいけません。

 

今回はそのコカ・コーラ株に投資した時のことを書いていきたいと思います。

今回の記事と合わせて読んでいただけたら、より理解が深まると思うので是非読んでみてください。

(バフェットがバリュー投資を発揮した事例:アメックス編)

(バフェットがベライゾンを買った理由)

(バフェットがシェブロンを買った理由)

 

 

さっそく書いていきます。

バフェットがコカ・コーラ株に投資したタイミングは過去に3回あります。

1988年1989年1994年です。

 

まずは当時の株価推移を見てください。

 

初めてコカ・コーラ株に投資した1988年はブラックマンデー(1987年10月19日)の後なので株価は下がっていますが、1989年と1994年は当時の上場来高値を更新している年です!

バリュー投資家のバフェットがなぜこの時期にコカ・コーラ株を買ったんでしょう??

※ バリュー投資とは、株価が企業価値よりも割安のタイミングで投資すること。

 

 

この投資のヒントになるのが当時のPERです!

「PER=株価÷1株あたりの利益」で計算され、数字が低ければ低いほど割安とされています。

 

1988年のデータ(分割調整後の数値)

・年間の平均株価:2.48ドル

→バフェットが実際何ドルで買ったかわからないので株価の年間平均を採用します。

・1株あたりの利益(以下EPS):0.18ドル

・株価2.48ドル÷EPS0.18ドル=PER 13.78倍

 

1989年のデータ(分割調整後の数値)

・年間の平均株価:3.77ドル

・EPS:0.21ドル

・株価3.77ドル÷EPS0.21ドル=PER 17.95倍

 

1994年のデータ(分割調整後の数値)

・年間の平均株価:11.14ドル

・EPS:0.49ドル

・株価11.14ドル÷EPS0.49ドル=PER 22.73倍

 

 

正直このデータだけ見てもよくわからないですよね…汗

今だったらいくらで買っているのかを計算してみます。

 

2021年2月26日の株価48.99ドル

2020年度のEPS1.79ドル

2月26日時点でのPER27.37倍

 

この2020年度のEPS1.79ドルの時にバフェットが買った時のPERで計算すると何ドルで買ったことになるかを見てみます。

EPS1.79ドル×PER13.78倍(1988年)=24.66ドル

EPS1.79ドル×PER17.8倍(1989年)=31.86ドル

EPS1.79ドル×PER40.68倍(1994年)=40.68ドル

 

 

こうやって見るとバフェットがいかに割安な時に買っているかがわかります。

今48.99ドルしている株価を24.66ドルで買ったら勝ち確定ですよね!!

 

このことから言えることは、上場来高値を超える水準で推移していても関係がないということです。バフェットは株価が単純に高い安いだけで投資せず、企業価値(利益)と比べて株価が高いのか、安いのかで投資判断を下していることがすごくわかると思います。

※ 上場来高値水準でも割安株は存在するということ。利益が上がっている割には株価が買われていない。

基本的にはこういう現象は投資家から不人気銘柄に起きやすい現象です!

ハイテク株みたいにみんなから人気が高い銘柄は、みんなが買うので割高になりやすい。

 

 

整理すると…

バリュー投資が廃れたり、使い物にならなくなることはないです!

前にも書きましたが、バフェットはこのバリュー投資で市場平均(S&P500)をはるかに凌ぐ運用成果を残してきました。

企業価値(利益)を見ず、株価の推移や値動きしか見ていない人はこの投資のやり方は理解できないと思いますが、今のところこのバリュー投資が世界で一番実績を残しており、再現性が高いことは間違いないです。

次回は1988年になぜ当時から超優良銘柄だったコカ・コーラがPER13.78倍という割安のまま放置されていたのかを書いていきたいとおもいます。

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