2022年10月-12月期 決算発表:キッコーマン

#766
こんにちは、チャーリーです!
日本株の中のオススメ銘柄であるキッコーマンが2023年2月3日に2023年度第3四半期決算を発表しました。
キッコーマンのことは、私の投資の勉強会で投資の考え方の例として取り上げますが、すこぶる反応がいい銘柄です。
キッコーマンの純利益・EPS(1株あたりの利益)がなぜ右肩上がりになり続けているのかがわかれば長期投資で失敗する確率はかなり低くなると思います。
まずはキッコーマンの株価推移から見ていきます。
見ての通り、デコボコしながらでも右肩上がりが続いています。
今は株価が下がっていますが、EPS(1株あたりの利益)は伸び続けているので気にしなくても大丈夫です。
それでは決算内容を調べてみたいと思います。
以下の表はすべてキッコーマンの決算短信から数字を抜粋して作成しています。
決算短信はこちら
第3四半期までの累計の純利益を見てみます。
※ 4月~12月末までの累計
今期も過去最高益を更新しています。
歴史的に見ても高インフレだった状況下でも過去最高益を更新しているのはすごいです。
これはアメリカでの値上げが浸透してきた証拠だと思います。
一般的には値上げすると消費(売上)が落ち込みますが、キッコーマンは売上が落ち込むどころか伸びています。
売上高
2021年4月~12月の累計:384,860百万円
2022年4月~12月の累計:466,363百万円
増収額:+81,503百万円
増収率:+21.21%増
第3四半期までの累計のEPS(1株あたりの利益)を見てみます。
※ 4月~12月末までの累計
冒頭に載せた株価推移を見るとデコボコしていたり、3年間くらい株価が全く上がっていない時期が何回かありましたが、EPS(1株あたりの利益)の推移を確認すると一喜一憂せずに済みます。
その理由は単純です!
「長期的には株価はEPSと連動するから」です。
醤油会社のキッコーマンがなぜ純利益もEPS(1株あたりの利益)もずっと成長しつづけているのかというと…
これまたすごく単純な理由です。
「人口が増え続けている海外事業が好調だから」です!
※ 海外事業とは、北米・欧州・アジア・オーストラリアのこと。
国内外の売上高の推移を見てください。
海外売上高は年々伸びていることがわかります。
一方、国内売上高だけに注目して見てみてください。
良く言って横ばいです。
これを事業利益で見るともっと差がひどいです。
※ 営業利益だと思ってください。
キッコーマンのドル箱市場が海外というのがわかると思います。
国連の人口予想だと、世界人口は2086年まで増え続けるので、今後もキッコーマンの海外事業は成長し続ける可能性が極めて高いと言えます。
整理すると…
キッコーマンは株価は下がっていますが、業績的には何も問題はありません。
好調そのものです。
ちなみにキッコーマンのホームページによると、キッコーマンが初めてアメリカに進出したのが1957年です。
1957年から地道にマーケティング活動を行った結果、アメリカの家庭の半分近くが「KIKKOMAN」の醤油を常備しているとホームページに書いてあります。
日本株の中だと本当に長期投資に向いている数少ない銘柄の1つだと思います。