2022年4月-9月期 決算発表:キッコーマン
#708
こんにちは、チャーリーです!
日本株の中のオススメ銘柄であるキッコーマンが2022年11月4日に2023年度第2四半期決算を発表しました。
キッコーマンのことは過去に何度も書きましたが、キッコーマンの純利益・株価が右肩上がりになっている理由が理解できれば長期投資で成功する確率はかなり上がると思います。
まずはキッコーマンの株価推移から見ていきます。
私がアメリカ株でオススメしている銘柄と比べるとデコボコが激しいですが、方向性としては右肩上がりをずっと続いています。
2010年1月4日~2022年11月4日
1,143円→ 7,920円
上昇率:6.92倍
それではさっそく発表された業績を調べていきたいと思います。
以下の表はすべてキッコーマンの決算短信から数字を抜粋して作成しています。
決算短信はこちら
最初は上半期の純利益から
今期も過去最高益を更新しています。
これだけ原材料が上がっているのに過去最高益を更新できた理由は「値上げ(価格転嫁)」が功を奏したからです!
値上げをしても消費が落ち込まないのが競争優位性が高くて、堀が深い企業の特徴です。
あと、当たり前のことですが、株価同様に右肩上がりが続いています。
次は上半期のEPS(1株あたりの利益)
このEPS(1株あたりの利益)の推移を知っていると、株価のデコボコに振り回されなくて済みます。
それは「長期的にはEPSと株価は連動する」からです。
次は通期ベースで業績を見ていきます。
純利益
今期予想は以前発表していた内容から変更はありませんでしたが、会社の通期予想も過去最高益を更新すると予想されています。
通期のEPS(1株あたりの利益)
2011年3月期からは一度たりとも前年比を下回っていません。
もちろんコロナが大流行した時もです。
なぜ醤油会社のキッコーマンの純利益・EPS(1株あたりの利益)が右肩上がりを続けているかというと…
「人口が増え続けている海外事業が好調だから」です!
国内外の売上高の推移を見たら一目瞭然です。
オレンジ色の海外売上高が月日が経つにつれどんどん伸びていることがわかると思います。
もう1つ注目してほしいのは、青色の国内売上高です。
2010年度からずっと横ばいが続いています。
これが「人口が増えている国の消費量」と「人口が増えていない国の消費量」の差なんです。
次は国内外の事業利益の推移を見てみます。
※ 営業利益のことだと思ってください。
何も説明する必要がないと思います。
2023年度の会社予想だと海外の事業利益の方が国内より4.89倍も多くなると予想されています。
ちなみに2022年4月~9月期(上半期)の海外の売上高・事業利益ともに為替の影響を除いても前年同期比よりも成長しています。
これだけ原材料が高くなっているにも関わらずです。
為替の影響を除いた数字
・海外売上高
前年同期比:14.2%増収
・海外事業利益
前年同期比:7.3%増益
整理すると…
キッコーマンの純利益・EPS・株価が右肩上がりを続けている理由がなんとなく理解できましたか??
キッコーマンは1974年から海外展開を始めて地道な努力により、海外でキッコーマンブランドを確立しました。
醤油と言えば「キッコーマン」ってなっているくらい醤油の代名詞になっています。
20代の人はわからないかもしれませんが、平成初期まではショベルカーのことを「ユンボ」と呼んでいました。
「ユンボ」って三菱重工が作っていたショベルカーの商品名なんです。
それにも関わらず、どのメーカーのショベルカーだろうがショベルカーはすべて「ユンボ」と言っていたんです。
海外ではキッコーマンの醤油はそんなイメージだと思います。
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