キッコーマンの海外事業
#709
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(2022年4月-9月期 決算発表:キッコーマン)でキッコーマンが海外事業を伸ばしているということを書きましたが、その海外事業についてもう少し詳しく調べていきたいと思います。
今回添付する画像やデータはすべてキッコーマンの決算発表時に使用した「2023年3月期 第2四半期決算説明会(プレゼンテーション資料)」から抜粋しています。
プレゼンテーション資料はこちら
まずは国内外の売上高比率を見てください。
ついでに国内外の事業利益比率も
詳細は昨日のブログを見てほしいんですが、売上高も事業利益も年々海外比率が高くなっていっています。
キッコーマンはいつから海外進出したと思いますか??
調べたらビックリしました。
キッコーマンのホームページに「本格的なアメリカ進出を目的として、サンフランシスコに販売会社を設立したのは1957年」と書いてあります。
65年も前からアメリカに進出して、地道に「KIKKOMAN」ブランドを定着させていった結果、今ではアメリカの半分近い家庭に醤油が常備され、「KIKKOMAN」は“Soy Sause(ソイソース)”の代名詞となっているみたいです。
※ このこともキッコーマンのホームページに書いてありました。
時系列だと
アメリカ進出:1957年
ヨーロッパ進出:1973年
アジア進出:1983年
調べる前のイメージだとアジア進出が一番早いと思っていたのですごく意外でした。
1957年のサンフランシスコへの進出を皮切りに地道に醤油を浸透させていった結果が以下の表になります。
月日が経つにつれ着実に販売数量が右肩上がりになっています。
海外では“Soy Sause(ソイソース)”の代名詞として「KIKKOMAN」ブランドが確立されているので、今後も世界人口が増えるとともにキッコーマンの醤油の販売数量も伸びていく可能性が極めて高いです。
次は海外しょうゆ事業の地域別の売上高比率を見ていきます。
海外進出が早かったアメリカが61%も占めています。
偶然なのか必然なのかはわかりませんが、海外進出した順番に売上高比率が大きくなっています。
最後に地域別の売上高の推移・成長率を見てください。
表の一番下に書いてある「年平均成長率」を見ると、成長率にバラツキはあるものの、どの地域でも成長しています。
日本は人口が減っていますが、世界的に見ると人口は今後も増え続けます。
なので繰り返しになりますが、今後も人口が増えた分、キッコーマンの醤油の販売数量は増えていく可能性が極めて高いと思います。
ちなみに国連が発表している世界人口のピークは「2086年の104億3104万人」らしいです。
※ 2022年7月1日時点の世界人口:79億929万人
整理すると…
海外では“Soy Sause(ソイソース)”の代名詞として「KIKKOMAN」ブランドが確立されています。
1957年から進出しているアメリカでは特にです。
他の醤油会社が海外進出しようと思っても醤油の参入障壁がメチャクチャ高くなっていることが想像できますか??
口にするもので、慣れ親しんだブランドがあるのに知らないメーカーのものを買おうと思う人は多くはないと思います。
しかも醤油なのでアメリカ・ヨーロッパ・アジアから見ると海外の聞いたこともない醤油会社の醤油に切り替えますか?
自分だったらどうしますか??
これこそがキッコーマンの「堀」なんです。
今後もキッコーマンには注目していきたいと思います。