平均年収が2000万超えのキーエンスとは…

#371

こんにちは、チャーリーです!

日本企業で年収が高い企業と言えばキーエンスを挙げる人が多いと思います。

2021年に公表されている平均年収ランキングは以下の通りです。

※ 上場会社でのデータなので未上場会社は全くわかりません。

  

データ引用元:年収ランキング

1位と3位はM&A関連の企業なので特殊ですが、それらを除くと断トツで平均年収が高いです。

 

今回はこのキーエンスについて調べていきたいと思います。

キーエンスは何をしている企業かというと…

工場を自動化するのに必要なセンサーや部品などを作っている会社です。

 

キーエンスの株価推移

2000年からの11.42倍も凄いですが、2012年に入ってから株価が急激に上がり始めています。

2012年1月からの上昇率:15.76倍

9年8ヵ月間で15.76倍は驚異的な上昇率です!

 

いつもみたいに海外売上高を調べてみたいと思います。

ちなみにキーエンスのWikipediaには海外売上比率は50%を超えていて、世界44ヵ国・200拠点で事業を展開してあると書いてあります。

 

海外拠点がある国は以下の通りです。

キーエンスのホームページから抜粋してます。

アジア・中東・オセアニア

北米・南米

ヨーロッパ・アフリカ

以下の表はキーエンスの決算短信から数字を拾って作成しています。

決算短信はこちら

ただ、決算短信を遡って調べていたら2012年~2016年まで3月締めと6月締めと2つあって、書いている私がわけがわかってないので申し訳ないですが、そのまま載せていきます。

 

売上高

 

国内売上高・海外売上高

 

 

少しずつですが、海外売上比率が高くなってきています。

以前ブログで取り上げたリクルートHDも海外売上比率が年々高くなっていました。

正直な印象として、海外売上高比率の上昇のスピードはリクルートHDの方が断然早いです!

 

この違いは海外への展開の仕方が違うからだと思います。

キーエンス:現地法人を設立して海外展開を図っている

リクルート:海外企業を買収しまくって海外展開を図っている

 

 

営業利益・純利益

キーエンスが他企業(異業種も含む)と比べて特筆すべき点は、利益率の高さです!!

営業利益率:51.42%

営業利益÷売上高=営業利益率

この営業利益率は日本企業でトップクラスに高いです!

 

 

ここで私の中でキーエンスとリクルートならどっちが投資対象として魅力的なのかが気になってきました。

2銘柄の株価の比較をしてみます。

※ リクルートが上場した2014年10月16日からの比較です。

単純に株価比較をするとキーエンスの方が上昇率が高いです。

キーエンス: 6.28倍

リクルート: 5.83倍

 

直近5年間だと…

キーエンス: 3.85倍

リクルート: 4.85倍

 

これは私の予想ですけど、海外での売上高が伸びるスピードがリクルートの方が早いので直近5年間ではリクルートHDの方が株価の上昇率が高くなっているんだと思います。

 

キーエンスで見逃せないのが、株主還元です!

配当、自社株買いを積極的に行っているのか??

キーエンスは設備投資も少なく、フリーキャッシュフローは潤沢にあるにも関わらず株主還元に積極的ではない企業なんです。

これは今に始まったことではなく、前からずっとそうです。

 

2021年3月時点での株主還元率を比較してみます。

(配当金額+自社株買い)÷純利益=株主還元率

キーエンス:24.60%

(配当金48,505百万円+自社株買い29百万円)÷純利益197,289百万円=24.60%

リクルート:84.51%

(配当金40,414百万円+自社株買い70,636百万円)÷純利益111,050百万円=84.51%

 

 

整理すると…

キーエンスは海外売上比率も少しずつ増えているし、利益率も高いし、設備投資も少ないことを考えると投資対象としても超優良会社だと思います。

ただ、株主還元に積極的ではないというのが残念な部分です。

途中でリクルートと比べてどっちに投資したいか疑問に思ったと書きましたが、私は総合的に考えるとリクルートHDの方が投資したいなと思いました。

日本株同士を比べるとです。

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