57年連続増配:ジョンソンエンドジョンソンとは…

#239
こんにちは、チャーリーです!
私の知り合いにジョンソンエンドジョンソンのことを調べてほしいと言われたので、投資対象になり得るのかどうかを調べていきたいと思います。
まずジョンソンエンドジョンソンはどんな企業なのか??
世界最大規模のヘルスケア企業です。事業は医薬品、医療機器、消費者健康食品の3事業から成り立っています。
3事業の売上シェアは以下の通りです。
地域別の売上高
まずは株価推移から見ていきます。
過去20年間で3.57倍になっています。
ただ、市場平均であるS&P500は同じ期間に3.63倍になっていることを考えると、正直うーんって感じです。
次に業績を調べていきます。
売上高
純利益とEPS(1株あたりの利益)
2017年度に大きく利益が減っているのは、税制改革に伴い多額の費用を計上したためです。
一過性のことなので気にする必要はないと思います。
キャッシュフロー
設備投資額も少ないし、フリーキャッシュフロー(自由に使える)も潤沢にあります。
その潤沢なフリーキャッシュフローを使って、企業買収を繰り返したり、毎年配当金を増配して株主価値を上げていっています。
配当金の推移を見てみます。
タイトルにも書きましたが、57年も連続して増配しています。
※ 日本企業には57年も連続増配している企業は1社たりともありません。日本企業では花王の30年連続増配が最長記録です。
株価の上昇が市場平均より劣っている場合、投資対象になるかどうかの焦点は配当金になります。
他の銘柄と比較してみます。
ジョンソンエンドジョンソン:22年間で8.2倍
マコーミック:22年間で9.8倍
マクドナルド:22年間で28.8倍
ビザ:11年間で11倍
ヤムブランズ:15年間で12.1倍
こうやって比べると株価だけじゃなく、配当面でも見劣りします…
最後に希薄化後の発行済み株式数を調べてみます。
整理すると…
ジョンソンエンドジョンソンは業績は非常に安定して右肩上がりになっていますが、株価の上昇率、配当の増配率を他の銘柄と比較すると見劣りするので“私は投資対象にならない”という結論ですが…
ただ、最近特に思うことは、株価上昇や配当面で優れているという理由だけで自分が事業内容など全く知らない(理解できない)企業に投資するよりは、多少見劣りしても自分が知っていて理解できる企業に投資した方がいいと思います。
ここ最近のブログでバブル崩壊のことに触れていますが、バブルが崩壊しても狼狽せずに持ち続けた人が最終的に資産が一番増えているんです。株価が半値になっても信じて持ち続けられる銘柄じゃないと長期投資は不可能なので、その辺も加味して投資対象になるかどうかを決めないといけないと思います。