日本経済と日本株は同列に考えたらダメ!??

#860

こんにちは、チャーリーです!

昨日のブログ(2100年には日本人口が6,300万人になる)の最後で書きましたが、中央線に乗っているときに電車内のモニターに流れている宣伝を見ていたら興味深いことを言っていたので今回のブログではそのことについて書いていきたいと思います。

 

何と言っていたかというと…

「日本経済と日本株を同列に考えたらダメ」

「日本企業も海外進出している企業が多いので日本経済が衰退したとしても日本株は長期的に上がっていくと思う」

 

補足して書くと、「日本株は乱高下が激しいので積み立て投資で定期的に買っていくべき」とも言っていました。

積み立て投資と言っているくらいなので日経平均株価かTOPIXのインデックスファンドへの積み立て投資のことを言っているんだと思います。

これは私の想像です。

 

皆さんはこの一連のコメントについてどう思いますか??

 

たしかにキッコーマンなどのようにすでに海外でブランドを確立して永続的な競争優位性を発揮している企業は存在します。

ただ、気を付けないといけないのは海外進出していることと株価が上がることはイコールではありません。

海外進出しても利益が出ないと意味がありません。

売上が伸びても利益が出なければ株価には何に影響もありません。

 

私が証券マン時代担当していた某上場会社も過去にM&Aで海外進出を果たしましたが、利益が出ず、その国から撤退しています。

単純に海外の慣れない文化のもと、現地企業と競争に勝って、尚且つ永続的な競争優位性が築けないと海外進出しても価格競争をして疲弊するだけです。

 

今回のブログはかなり抽象的な内容になりますが、想像するだけで何となくわかると思います。

アメリカに進出するんならアメリカの現地企業との競争、インドやアフリカに進出するんならアメリカやヨーロッパ、中国などの企業と競争することになります。

 

2つ例を出します。

建設機械世界第2位の小松製作所です!

四季報に書いてある海外売上比率は「88%」

 

世界第1位のアメリカのキャタピラーと株価比較をしてみます。

キャタピラーと比較すると上昇率が劣っているのは見たらすぐわかりますが、小松製作所だけに注目してください。

2018年の株価水準を更新していません。

 

本当は過去20年分の純利益を調べれば一番いいのですが、小松製作所は過去5年分しか決算内容を公表していないので調べられないんです。

小松製作所に限らず日本企業はこういう企業がちらほらあるので私の場合はその時点で投資対象から外れます。

アメリカ企業みたいに20年以上前からの情報が公開されていないと怖くて投資できないです。

 

もう1つはフリマアプリ大手のメルカリです。

2024年1月13日の日経新聞朝刊15面にたまたまメルカリの米国市場のことが載っていました。

新聞の記事によるとメルカリが米国法人を設立してから1月14日で10年になるらしいです。

 

画像引用元:日本経済新聞(2024年1月14日朝刊15面)

日経新聞によると2017年6月期からの営業損益を単純合算すると4億7,470万ドル(約700億円)の赤字になるみたいです。

 

 

整理すると…

いろいろな考え方がありますが、私はやっぱり日経平均株価(日本株)は投資対象には入ってこないです。

海外進出して成功する企業ばかりではないというのがメルカリの例でよくわかると思います。

仮に競争優位性がありそうな企業だとしても、過去の業績が公表されていないと永続的な競争優位性があるのかないのかよくわかりません。

「競争優位性がありそう」って思うだけで確信が持てないです。

私は投資では失敗したくないので、わからないことは避けて通ります。

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