日本の給料が上がらない理由
#547
こんにちは、チャーリーです!
日本はなんで給料が全く上がらないのか不思議に思ったことがある人は私だけはないはずです。
アメリカはどんどん給料が上がっているに。
ちなみに隣の韓国には2015年に平均賃金は抜かれています。
給料が上がっていない理由として考えられることは「非正規雇用(派遣社員)が増えたから」とかいろいろ考えられます。
ちなみに私も今回のことを調べる前までは、「非正規雇用(派遣社員)が増えたから」って思っていました。
もちろんそれも要因の1つだと思いますけど。
今回取り上げる内容は、財務省の財務総合政策研究所が公表している「法人企業統計調査」というレポートにおもしろいデータが載っていたので紹介します。
このレポートは資本金1000万円以上の営利法人が調査対象となっています。
法人企業統計調査はこちら
このレポートに何が載っているかというと、金融業・保険業を除く企業の「利益」・「給与」・「配当金」などが載っています。
この推移を見ると日本の給料が上がっていない理由が一目瞭然でわかります。
給与とは、「役員給与+役員賞与+従業員給与+従業員賞与+福利厚生費」の合算金額のことです。
配当金は中間配当金も含みます。
それでは1997年からの金融業・保険業を除く企業の「利益」・「給与」・「配当金」の推移を見てみます。
これほどわかりやすいデータはないと思います。
・給与は1997年からずっと横ばい
・企業利益は1997年比で2.26倍になっている
・配当金は1997年比で6.23倍になっている
このことから言えることは、「企業は利益を上げても従業員に還元せず株主にばっかり還元している」ということです!
いくらなんでも極端すぎるような気がしますが…
利益の伸び以上に配当金が増えているのは、今まで積み上げていた内部留保(社内に蓄積されたお金)も配当金に回したからだと思われます。
これは、俗にいうモノ言う株主の影響だと思います。
このデータの推移を見ると、今後も企業の利益が伸びたとしても従業員に還元する可能性は極めて低いと思います。
給料が増えることは期待できないです。
給料が増えないのであればやっぱり正しいやり方でちょっとずつでも運用していくしかないと思います。
毎月1万円ずつでも。
こういう事実を知っていれば、運用の大事さがよくわかると思います。
ひどい言い方をすると、頑張って働いて企業利益をあげればあげるほど、株主が潤うだけです。
頑張って働いて利益をあげた従業員は何も報われません。
整理すると…
今後も高確率で給料が上がることはないと言えるデータでした。
最後にも書きましたが、潤ったのは株主だけです。
それが資本主義と言えばそうですが…
頑張った恩恵を受けたいのであれば、自分も株主になるしかありません。
自社の株主になるのも1つの選択肢ですが、私のオススメはやっぱり10年20年とずっと増益基調が続いている企業の株主になることです。
その世界的に超優良企業の従業員が頑張って働けば働くほど、株主として恩恵を受けられます!