NYダウ1,000ドル下落
#655
こんにちは、チャーリーです!
2022年8月26日のアメリカ市場は大暴落しました。
NYダウ:1,008.38ドル下落(3.03%下落)
S&P500:141.46ドル下落(3.37%下落)
ナスダック総合指数:497.56ドル下落(3.94%下落)
これは8月25日~8月27日まで開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」の中で、FRBのパウエル議長の発言によって大幅下落しました。
パウエル議長の講演が始まったのが、アメリカ時間の8月26日午前8時です。
※ 日本時間の8月26日の23時に講演開始
パウエル議長が講演で何を言ったかというと…
「物価を安定させるには一定の時間が必要」
「需給のバランスが安定するまでは強く対策を講じる」
「7月の消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化しただけでは、インフレ率が低下していると確信するにはほど遠い」
意訳すると、「インフレが鈍化してきたとは思えないので、インフレを抑え込むために引き続き力強く利上げを続けていく」と言いました。
FRBの役割は「物価の安定」と「雇用の安定」なので、この歴史的な高インフレがズルズル長引くのは避けたいところです。
今が一番FRBとしては気を付けないといけない時期なんです。
例えていうなら
肺炎になってかなり苦しい症状が続いたとします。
治療のすえに病状が回復してきているときに、もう大丈夫だからと思って油断して生活していたらどうなりますか??
治りかけが一番危ない怖いんです。
今はそういう時期だと思った方が気持ちがスッキリします。
ただでさえ、40年ぶりのインフレ率になったのはFRBが物価見通しと政策運営を間違えたからと言われているくらいですし。
確かにFRBは物価が上がり始めてもずっと「インフレは一時的」との見方を変えず、インフレを放置した結果が今みたいな40年ぶりのインフレ率になってしまったのは事実です。
ジャクソンホール会議でのパウエル議長の発言ばかり注目されていますが、8月26日は重要な指標が発表されています。
「米個人消費支出(PCE)物価指数」です!
発表内容
・個人消費支出(PCE)物価指数の総合指数:前年同月比で6.3%上昇
・変動の激しい食品・エネルギーを除くコア指数:前年同月比で4.6%上昇
物価が落ち着いてきているのかどうかは流れを見ないとよくわかりません。
変動の激しい食品・エネルギーを除くコア指数は鈍化傾向にあるのがわかると思います。
総合指数も上げ止まったように見えます。
だからこそ、前述したように「治りかけが一番怖い」、「治りかけが一番大事」なんです。
パウエル議長の発言は油断してない証拠だと思った方がいいと思います。
整理すると…
パウエル議長が利上げペースを落とさず、引き続き利上げを行っていくと発言したせいで株価は3%以上下落したのは事実です。
でも、もしインフレがズルズル長引いたら株価はもっと長い期間上昇しにくくなります。
ズルズル長引くよりも痛みを伴いますが、早く終わってくれた方が私はいいです。
あとは、実際のインフレ率を見ると、鈍化傾向にあると言ってもいいと思います。
過度に不安にならないように気を付けてください。