大手金融機関の投資信託の運用実績を比較
#647
こんにちは、チャーリーです!
前回のブログ(大手金融機関のファンドラップの運用実績を比較)で各金融機関のファンドラップの運用成績を比較しました。
結果としては金融機関によって運用成績にだいぶバラツキがありました。
詳細は(大手金融機関のファンドラップの運用実績を比較)を参照してください。
そこで今回は2022年3月末時点での投資信託の運用成績を比較してみたいと思います。
各金融機関のホームページ内の「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」を見ればどの金融機関でも運用成績を見ることができます。
投資信託の運用成績を比較する金融機関は以下の8社です。
野村證券
大和証券
SMBC日興証券
みずほ証券
三菱UFJモルガン・スタンレー証券
三井住友信託銀行
三菱UFJ信託銀行
りそな銀行
さっそく調べてみます。
以下の表は各金融機関が公表している「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」から数字を抜粋して作成しています。
※ 設定日から5年以上経過している投資信託の運用成績です。
パッと見でわかることは、野村證券が突出してプラスになっている顧客が多いことが分かります。
あと、みずほ証券が突出してプラスになっている顧客が少ないです。
ちなみにファンドラップの運用成績を調べた時もみずほ証券は運用成績が突出して悪かったです。
「運用成績上位2社」と「運用成績下位2社」の具体的な損益を載せます。
運用成績上位2社
・野村證券
・りそな銀行
運用成績下位2社
・SMBC日興証券
・みずほ証券
プラスの方を見るとそんなに目立って差があるようには見えません。
でもマイナスの方を見るとみずほ証券だけ悪い意味で突出していることがわかります。
みずほ証券は明らかに「-10%以上-30%未満」と「-30%以上-50%未満」の割合が他社と比べて多いです。
意訳すると、「みずほ証券は評価損になっている顧客が多い」ことに加えて「大損している人も多い」ということになります。
運用成績上位2社の野村證券とりそな銀行を見てください。
「-10%以上-30%未満」と「-30%以上-50%未満」の比率がメチャクチャ少ないです。
意訳すると、「評価益になっている顧客が多い」ことに加えて「評価損になっている顧客も微損で済んでいる」ということです。
なんでこんなことになるんでしょうか??
運用成績が一番良かった野村證券と一番悪かったみずほ証券の投資信託残高上位10銘柄を見てみます。
以下の画像は各社が公表している「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」から引用しています。
投資信託の設定日から5年以上経過しているファンドが対象になっています。
野村證券
みずほ証券
パッと見では大きな違いはないように感じますが…
強いて言えば、「海外株式に投資している商品数の差」だと思います。
野村證券:7銘柄
みずほ証券:4銘柄
私のブログではずっと一貫して言い続けていますが、「人口増加=株高」と言っています。
その人口増加の恩恵をもろに受けているのが野村證券の顧客なんだと思います。
その逆がみずほ証券という構図だと思われます。
この残高上位10銘柄は上記している通り、「設定日(運用スタート)から5年以上経過しているファンド」が対象なんです。
最短でも5年間海外株式に投資していたら、今回みたいな歴史的な高インフレ・利上げで多少株価が下がっても評価損にならないです。
※ テーマ型ファンドや赤字企業に投資している投資信託は別
「株式=リスクが高い」と思われるかもしれませんが、アメリカを中心とした海外株式に長期で投資すればするほど、損になる確率は減っていきます。
なので野村證券の顧客は今度も評価利益がどんどん増えていく可能性が高いと思います。
整理すると…
ファンドラップに続き投資信託でも金融機関によって運用成績にバラツキがありました。
みずほ証券はファンドラップでも投資信託でも他社と比べて運用成績が悪かったので、このブログを見た人は気を付けた方がよさそうです。
前回ブログでも同じことを書きましたが、そもそも論でいうと私は投資信託(アクティブファンド)自体まったくオススメしていません。
自分の身は自分でしか守れないので、提案された時は冷静に判断してください。
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