個人投資家の投資行動は正しいのか…

#570

こんにちは、チャーリーです!

株式投資は投資家心理を横に置いておけば、「安い時に買って、高い時に売る」ことが大原則です。

それが大原則なのは投資家全員がわかっていますが、その行動ができないのもまた事実です。

 

それができないからこそ、私は売り買いをしない長期投資に徹しています。

今の相場状況を鑑みればまさしくそうだと思います。

 

 

まずは今年に入ってきてからの日経平均株価を見てみます。

 

今年は年初から軟調な相場が続いていることがわかります。

こういう相場状況の時に個人投資家はどういう投資行動を取ったのでしょうか??

 

結果を見る前に一度想像してみてください。

今年の相場を振り返りながら自分だったらどのタイミングで売買しているのかを…

 

 

さっそく見ていきたいと思います。

以下の表はすべて日本取引所グループが毎週発表している投資部門売買状況から数字を抜粋して作成しています。

投資部門売買状況はこちら

ちなみに投資部門売買状況は、「個人投資家」、「投資信託や事業法人などの法人」、「海外投資家」、「生損保や銀行・信託銀行などの金融機関」の売買動向が1週間ごとに公表されています。

 

2022年に入ってからの個人投資家の売買動向(金額ベース)

この棒グラフを見るだけでも単純にこの下落相場の中、個人投資家が売り越ししている週が8回あります。

 

具体的な金額とその週の日経平均株価がいくらどれくらい上がったのか、下がったのかを見てください。

この表を作成している時にあることに気付きました!

今までも頭では認識していても具体的な数字を目の当たりにすると改めてビックリしました。

 

1/11~1/14、1/17~1/21、1/24~1/28の3週を見ると日経平均が下がった時にきっちり買いにいっていることがわかります。

ただし!

1/31~2/4、2/7~2/10の2週では日経平均が上昇している時に売り越していることがわかります。

 

買った金額全額を日経平均が上昇した時に売却しているわけではないですけど、短期で売却していることがわかります。

しかも薄利で!

日経平均の値動き的にそんなに利幅がとれてないので。

 

同じ現象が2/21の週から3週間の下落時には買い越していて、3/14の週からの上昇相場でまた売り越しています。

これも当然薄利です!

 

 

下がった時に買って、上がったら売っているからうまいじゃん!って見方もありますが、私はそうではないと思います。

証券マン時代に当時の支店長がよく言っていた言葉があります。

それは「薄ドン(うすドン)」です!

 

薄ドンというのはその支店長の造語ですが、利益を取るときは薄利で、損するときだけドスンと損することを「薄ドン」と言っていました。

そういう商いをすると支店長からよく怒られていました…汗

 

このように薄利で売買を繰り返すと負けた時(損した時)に今までのプラスが吹き飛ぶどころかマイナスの方が大きくなってしまうんです。

 

 

「偉そうにそんなことを言っているけど、チャーリーは薄ドンにならずに取引できるのかよ」って思う人もいると思います。

 

ハッキリ言います。

自信を持ってできません!!

私にはその能力がないからです!

できないからこそ、冒頭に書いたように短期で利益を狙うことをやめて長期投資に徹しているんです。

 

 

整理すると…

今回の個人投資家の売買動向を見たらわかると思いますが、うまく安いところで買えたとしても短期売買の薄利で売っているので、トータルでは負けている(損している)人が大半なんだと思います。

薄利で売ることは躊躇なくできますが、薄損で売るのを躊躇なくできる人はなかなかいません。だから「薄ドン」になってしまうんです。

そう考えたら買う時よりも売るときの方が難しいんですよね。

その売る判断をしないというのが資産を築く近道だということがわかったと思います。

2

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です