投資詐欺の手口
#933
こんにちは、チャーリーです!
前回ブログ(詐欺と見極める方法はありますか??)の中で触れましたが、私の知り合いのお父さんが投資詐欺に引っ掛かってしまいました。
その知り合いのお父さんが言うには
「指示された売買がすべて当たっていたので話に乗ってしまった」
とのことです。
確かに売買の指示がすべて当たっていたら信用したくなる気持ちはわかります。
ただ、それこそが詐欺師の思うツボです。
もう術中にハマっています。
そもそも論でいうと、「指示された売買がすべて当たる」ということは可能なんでしょうか??
皆さんはどう思いますか?
「そんなことあり得るわけない」
「それこそバックトゥザフューチャー2でビフが未来からスポーツの成績がすべて載っている雑誌を持ってきたようなことが起きない限り無理」
「そんな人がいたら会ってみたい」
と思った人は要注意です!!
実はこれは可能なんです!
もちろんカラクリがあります。
わかりやすいように簡略化して説明します。
まずは東京都に住んでいる人、神奈川県に住んでいる人にグループ分けします。
この単位は何でもいいです。
○○町一丁目、○○町二丁目でも同じことです。
東京都に住んでいる人には「2週間後には日経平均株価が4万円になります」と言う。
神奈川県に住んでいる人には「2週間経っても日経平均株価は4万円にならない」と言う。
察しのいい人ならもうわかりましたか?
結果はどっちに転んでもいいんです。
もし2週間後に日経平均株価が4万円になったとしたら…
東京都に住んでいる人だけに連絡します。
今度は
23区内に住んでいる人に「トヨタの株価は2週間後に上がっている」と言う。
23区外に住んでいる人に「トヨタの株価は2週間後には下がっている」と言う。
今度も結果がどっちに転んでも関係ありません。
仮にトヨタの株価が上がっていたら23区内に住んでいる人だけに連絡します。
今度は
山手線の内側に住んでいる人に「為替は2週間後に今より円安になっている」と言う。
山手線の外側に住んでいる人に「為替は2週間後に今より円高になっている」と言う。
もちろん結果がどっちになっても関係ありません。
仮に2週間後に円高になっているとします。
もうこの時点で山手線の外側に住んでいる人は3回連続で予想が当たっていることになります。
これを5回くらい繰り返すと、初めはまったく興味がなかった人が興味を持つようになっていきます。
興味を持ち始めて注目して見ていると、その後も予想が当たり続けます。
信用し切った後はどうなるかは火を見るよりも明らかです!
入金したもののお金が引き出せなくなって、そこで初めて詐欺だと気付きます。
整理すると…
自分で書いていても恐ろしくなるくらい巧妙な手口だと思います。
この手口はどの本かは忘れましたが、アメリカ人が書いた本にアメリカで過去にあった投資詐欺の例で紹介されていました。
アメリカの例では手紙で一斉に郵送して予想を伝えていましたが、今のご時世は手紙ではなくLINEで送られてきます。
LINEじゃなくてもEメールかもしれません。
インスタなどのDMかもしれません。
こういう投資詐欺の手口があるというのを知っているだけでも詐欺に引っ掛かる可能性は低くなると思います。