自分も億り人になる!! 仮想通貨をAIトレードで儲けてみよう…
#327
こんにちは、チャーリーです!
「仮想通貨をAI(人工知能)が運用するので投資すれば4ヶ月で2.5倍になりますよ!」
こう言われると、「確かに今話題のビットコインをAIが運用すればそれくらいは可能かも…」と思う人がいるかもしれません。
実際は、いるかもしれませんという表現はかなり控え目な言い方で、そう思って実際に投資した人が全国で1万5000人もいたんです。
この話は今ニュースで話題になっているので知っている人もいると思います。
詐欺事件の話なんです!!
63億円にのぼる被害額が出ています。
この詐欺の厄介なことは、実際2017年の仮想通貨ブームの時も、今回の仮想通貨ブームの時も4ヶ月で2.5倍以上になっていることです。
2017年の仮想通貨ブーム時
改めて見るとたった4ヶ月で4.37倍になったって凄いですね!
次に今回の仮想通貨ブーム時を見てみます。
今回も4ヶ月間で4.47倍になっています。
こういう状況をニュースやネットで見て、且つ億り人が続出しているという話を聞くと、“よし自分も”と思う気持ちはわかります。
こういう詐欺に引っかからないようにするためにはどうしたらいいのか??
・わからないことには手を出さない
・羨望の気持ちを持たない
・専門用語を多用する人は要注意
1つ目の「わからないことには手を出さない」について
そもそも1万5000人の詐欺被害に合った人の中で、ビットコインの価値がわかる人がいたんでしょうか??
私の完全な憶測ですけど、ゼロ人だと思います!
しかも、仮想通貨はAI運用に向いていないことを知っていたのでしょうか??
※ AI運用が向いていないというのは私の個人的な意見です。
なぜかというと…
国税庁のホームページによると、仮想通貨の税区分は「雑所得」になります。
株式と違って、利益と損失を損益通算できないんです!
損益通算できない上に、税率が高い。
損益通算できないのに、AIが勝手に判断して売り買いを繰り返していたら、税金ばっかり取られて運用効率がすごく悪いです!
こういうことがわからないのに投資をしたらダメです!!
2つ目の「羨望の気持ちを持たない」について
これが一番厄介です!
ニュースやネット上で億り人が続出しているとか、知り合いが仮想通貨で大儲けしたという話を聞くと、“よし自分も”という気持ちになって、“わからないものに適当に”投資をしようとしてしまいます。
ハッキリ言います!
この羨望という気持ちを抑えきれない人は、投資で成功することはあり得ません!!
宝くじが当たるようにラッキーはあるかもしれませんが…
3つ目の「専門用語を多用する人は要注意」について
これは、証券営業を15年以上続けてきた経験上、間違いないです。
「専門用語を使う人=ごまかそう・ダマそうとしている」と思った方がいいです。
相手に突っ込まれないように専門用語を多用しているだけなんです。しかも早口で。
もし、質問されてもさらに専門用語を使って説明するだけ。
5万歩くらい譲って善意に考えたとしても、ダマそう・ごまかそうと意図的にしていなかったとしても、説明する人自身が理解できていないパターンです。
理解していたら、別の表現を使ってわかりやすく説明できるはず。
株式投資などの真っ当な商品でも、専門用語を多用する人の話は聞かない方がいいです!
整理すると…
本文では触れませんでしたが、仮想通貨をAIが運用することで「毎日配当金がもらえる」というセールスだったらしいです。
これは1919年からあるポンジスキームという典型的な詐欺手法で、日本でも1980年代に事件になった豊田商事による詐欺がこれにあたります。
→豊田商事事件の被害額は2000億円
こういう詐欺に引っかからないために、今日書いたようなことを忘れないようにしてください。併せて、この前書いた(成功はアート、失敗はサイエンス)も読んでいただけるともう大丈夫です!