今後の利上げ見通し

#597
こんにちは、チャーリーです!
2022年6月15日にアメリカの金融政策をどうするのか話し合うFOMC(連邦公開市場委員会)で0.75%の利上げが決定しました。
1度で0.75%も利上げを行ったのは1994年11月以来となる27年7ヶ月ぶりです。
これは歴史的な高インフレを抑え込むために行ったことですが、どこまで利上げを行うんだろうって不安になっている人もいると思います。
そこで今回のブログではFOMCメンバーが経済見通しをどう考えているのかをFOMCの議事録から読み取っていきたいと思います。
ただ、注意しないといけないのは、あくまで2022年6月時点での予想ということです。
FOMCメンバーも見通しをコロコロ変えているということを忘れたらいけないです。
見通しをコロコロ変えると聞くと悪いことのように感じますが、経済環境が変わるに伴って見通しも変更していくのは決して悪いことではないと思っています。
むしろ意固地になって見通しを変更しないことの方が怖いです。
まずは2022年年末までにどれくらいまで政策金利を上げる必要があると考えているのか??
今の政策金利の上限:1.75%
2022年年末の誘導目標:3.4%
2023年年末の誘導目標:3.8%
2024年年末の誘導目標:3.4%
※ 誘導目標は予想の中央値
2022年年末まででいうと、あと1.65%利上げを行う必要があると考えていることがわかります。
中央値ではなく、FOMCメンバーによる具体的な金利予測分布図(ドット・プロット)を見てみます。
ドットチャートとも言います。
次に年末までのFOMCの開催スケジュールを見てみます。
年末までにFOMCは7月・9月・11月・12月の4回開催されます。
平均すると1回あたり約0.41%ずつ利上げすることになりますが、インフレの状況を考えると0.41%ずつ利上げすることはないと思います。
※ そもそも0.25%ずつの利上げが一般的ですが、中央値で計算しているので半端な数値になっています。
考えられる利上げペースは以下の2通りです。
1つ目のパターン
7月:0.75%
9月:0.5%
11月:0.25%
12月:0.25%
年末の政策金利が3.5%になる。
2つ目のパターン
7月:0.5%
9月:0.5%
11月:0.5%
12月:0.25%
年末の政策金利が3.5%になる。
私個人的には1つ目のパターンでインフレ退治に臨んでほしいです。
過度なインフレは経済にも株価にも悪影響しか及ぼさないので、多少の痛み(経済的ダメージ)は覚悟の上で7月も0.75%の利上げをした方がいいと思います。
FRBのパウエル議長はFOMC後の記者会見で「7月のFOMCでも0.5%か0.75%の利上げを行う可能性が高い」と述べています。
0.75%幅の利上げが標準にはならないとも言っているので、異例の措置ですが。
整理すると…
FOMCメンバーの中央値で言うと年末までに3.4%になるまで利上げを行う必要がありそうです。
上記に利上げペースの2つのパターンを記載しましたが、仮に7月も0.75%の利上げを決定したとしてもビックリしないように心の準備をしておいてください。
個人的には1981年12月以来となる高インフレに陥っているので、7月も0.75%の利上げを行う可能性は比較的高いと考えています。