つみたてNISAで最悪なケースを考える

#714

こんにちは、チャーリーです!

昨日のブログ(つみたてNISAを行うにあたって知っておくべきこと)で過去の事例を使ってつみたてNISA(積み立て投資)を活用するとどれくらいの期間で利益が出るのかを計算しました。

もし2000年1月から積み立て投資を開始した場合は損益が完全にプラスになるのに11年11ヵ月かかりました。

 

 

昨日のブログを書いているときに思ったことがあります。

本当に最悪なケースはつみたてNISAの非課税期間が終了する20年後に株価が下がっていることです。

利益が出ていなかったら課税も非課税もまったく関係ないので。

 

なので2000年以降で株価(S&P500)が一番低かった時に20年後を迎えるというケースで計算してみたいと思います。

2000年以降で一番安かった時はリーマンショック時の2009年3月です。

※ 月初の株価だと

 

一番安かった2009年3月に20年後を迎えるように計算するので、1989年4月から積み立てを始めたと仮定します。

そんなこと今後はないよって思われるかもしれませんが、可能性はゼロではないんで想定はしておいた方がいいと思います。

 

計算条件

1989年4月~2009年3月まで積み立て投資をする。

毎月1日(休日の場合は翌営業日)にS&P500を毎月10,000円ずつ買う

信託報酬は計算にいれていません。

 

まずは1989年4月~2009年3月までのS&P500の推移を見ていきます。

 

この推移を見てどう思いますか??

2009年3月に株価が下がったとは言っても、それでも積み立て投資を始めた1989年3月よりも方が株価が上がっています。

 

 

それでは計算してしていきたいと思います。

わかりにくいかもしれないので具体的な数字で書きます。

20年後の2009年3月時点

買付総額:2,400,000円

最終資産:2,531,011円

最終損益:+131,011円

損益率:+5.5%

年率ベース:+0.27%

20年間投資して131,011円しか儲からなかったら、当初想定していたよりはだいぶ少ないと思います。

損してないだけいいとして。

 

私もそうですが、S&P500は1950年から平均すると年率7.79%ずつ上昇しているので、自分が投資している期間も年率7.79%ずつ上昇してくれると思ってしまいがちです。

そう思っていた人からするとショックが大きいですよね。

 

 

昨日のブログの「整理すると…」の最後に書いたことを再度書きたいと思います。

“余談ですが、この前ラジオで面白いことを言っていました。

海岸にある無数の石がどんな形をしているのかの平均値を出すことは可能。ただ平均値として出された石と全く同じ形の石は存在しない。“

毎年コンスタントに7.79%ずつ株価が上がることは有り得ないということです。

 

平均はあくまで平均に過ぎないので鵜呑みにしたらダメということです。

投資する前の段階から最悪なケースを想定して投資することはすごく大事なことだと思います。

 

ちなみに前提を変えて積み立て期間を20年ではなく、25年にするとどうなると思いますか??

1989年4月~2014年3月

買付総額:3,000,000円

最終資産:7,324,269円

最終損益:+4,324,269円

損益率:+144.1%

年率ベース:+3.63%

たった5年と言っていいのかどうなのかはわかりませんが、たった5年間積立期間を伸ばしただけで損益に雲泥の差が生まれます。

結論は長ければ長いほどいいってことです。

 

 

整理すると…

あくまで過去のデータを参考に計算した結果ですが、20年間積み立て投資をして13万円しか増えなかったらがっかりしますよね。

でも今後もこの可能性はゼロではないので想定はしておいてください。

もし万が一20年後に今回の計算結果のような運用成績しか出ていなければ、諦めずにもう少しだけ積み立て期間を伸ばして見てください。

1989年4月積み立て開始

20年間の損益率:+5.5%

21年間の損益率:+57.5%

22年間の損益率:+85.9%

23年間の損益率:+87.4%

24年間の損益率:+103.6%

25年間の損益率:+144.1%

過去のデータではこのような結果になっています。

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