つみたてNISAを行うにあたって知っておくべきこと
#713
こんにちは、チャーリーです!
金融庁がわざとかどうかはわかりませんが、「2,000万円問題」の報告書を作成してから投資の流れが一気に加速しました。
老後の生活資金を確保するために投資している人は、つみたてNISAで毎月インデックスファンドをコツコツ買っていると思います。
インデックスファンドとは
…市場平均に連動する運用を目指している投資信託のことで、コストがかなり低いです。
つみたてNISAを活用している人たちの中で人気のインデックスファンドは以下の2つだと思います。
・S&P500に連動するインデックスファンド
→「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」か「SBI・V・S&P500インデックスファンド」
・全世界株式に連動するインデックスファンド
→「eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)」か「楽天・全世界株式インデックスファンド」
現時点での私もそうですが、過去の相場に当てはめるとどれくらいの期間積み立て投資をしていたら利益が出るのかを知らずに投資している人が大半だと思います。
ただ単純にS&P500に連動するインデックスファンドに投資していたら儲かるんでしょって感じでつみたてNISAを始めた方ばかりじゃないかなと…
過去の相場に当てはめて考えるということは当然、最悪のケースを想定するということです。
S&P500で不遇な時期は2000年~2013年だと思います。
2000年にITバブルが崩壊して、2001年に同時多発テロが起きて、2008年にリーマンショックが起きた時期なので13年間も株価が上がっていない時期がありました。
見ての通り、2000年3月~2013年3月まで13年間も株価が上がっていないです。
今後こういうことが起きる可能性はゼロではありません。
つみたてNISAの非課税期間は20年間なのに、その内の13年間がこんな状況だったら精神的に耐えられないですよね。
なのでもし2000年1月から積み立て投資を始めていたら、いつの時点で損益がプラスになったのかを検証してみたいと思います。
条件
2000年1月から毎月10,000円ずつS&P500を買い付ける。
買い付ける日は毎月1日(休日の場合は翌営業日)。
信託報酬は計算に入れていません。
それでは計算結果を見てください。
私的には予想外の結果でした。
下がっている時期も毎月買っていくので、損益が完全にプラスになる時期はもっと早いのかと思っていました。
※ 黒い点線が損益トントンのラインです。
損益が最後にマイナスになったのは2011年10月の-2.4%なので、翌月の2011年11月以降は一度もマイナスになっていません。
結局、積み立て投資を行っていても損益が完全にプラスになるのに11年11ヵ月かかっています。
積み立て投資ではなく、一括買いをしたときは損益が完全にプラスになるのに13年間かかったことを考えると1年1ヶ月短くなってはいますが…
今回のブログで言いたかったことは、過去の事例を当てはめて考えるとつみたてNISAで投資をする時は「11年11ヵ月」くらいは損益がマイナスになるのを覚悟して始めた方がいいということです。
ちなみに2000年1月~2020年1月までの20年間の年率ベースでの上昇率は4.04%でした。
整理すると…
平均という言葉はすごく便利だけど、怖い概念だなと改めて思いました。
私も過去のブログで書いたことがありますが、1950年からのS&P500は年率7.79%ずつ上昇している計算になります。
毎年7.79%ずつ資産が増えていくと考えて、つみたてNISAを始めている人が多いと思います。
でも今回のブログで計算したように実際は想定通りいかないです。
あくまでデコボコをならして計算した結果が7.79%というだけです。
このことをわかっている人と知らない人ではつみたてNISAを20年間続けられるかどうかが大きく変わってくると思います。
余談ですが、この前ラジオで面白いことを言っていました。
海岸にある無数のが石どんな形をしているのかの平均値を出すことは可能。ただ平均値として出された石と全く同じ形の石は存在しない。
毎年コンスタントに7.79%ずつ株価が上がることは有り得ないということです。
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