えっ!? あの企業も債務超過??
#129
こんにちは、チャーリーです!
2020年の頭に話題になったことなので、話題としては少し古いですが大事なことなので、タイトル通り「債務超過」について書いていきます。
データは各会社の年次報告書から拾いました。
おもしろいのが、格付け会社のムーディーズも2015年~2017年まで債務超過でした。笑
格付け会社は会社が倒産しないかどうかを調べて格付けするのに、自分が債務超過って…
ただ、この発想自体が日本的考えなんだと思います。
東京証券取引所の1部2部の上場廃止基は、「連結ベースの貸借対照表で債務超過になった場合、1年以内に債務超過を解消できなかったら上場廃止」になってしまいます。
ここで考えないといけないことは、債務超過に陥る理由には2種類あるということです。
① 業績が悪く赤字が続いたために債務超過になるパターン。これは日本でよく見かける債務超過のパターンです。
→なので日本では債務超過=ネガティブなことになってしまっています。
② もう一つは、業績好調が続いて自社株買いを続けたことにより株主資本が減少して、債務超過になるパターン。
→上記に挙げた債務超過企業はこのパターンです。
そもそも債務超過はどういうことかというと…
企業の資産よりも債務の方が多いことです。企業が持っている資産をすべて換金しても借金を返せない状態のことです。
①は想像しやすいので説明は割愛します。
②に関しては、そもそも株式って何?を理解すれば簡単です。
なぜ企業が株式を発行するかというと、発行した株式を投資家に買ってもらうことで、企業に資金が流入してきます。
ご幣を恐れず超簡単に書くと、「株式数が増える=企業に入ってくる資金が増える=企業の純資産が増える」です。
じゃー自社株買いをするとどうなるのか…
「株式を買い取る=企業から資金が出ていく=企業の純資産が減る」
別の言い方をすると、自社株買いをしたら、株主資本が減ってイコール純資産が減少するので債務超過に陥るということです。
ご幣がある説明かもしれませんが、超簡単に言うとこういうことなんです、
ここで疑問に思うのは、なぜ自社株買いをして債務超過に陥ることが許されているのか?
それは「フリーキャッシュフローが潤沢にある」からです。
※ フリーキャッシュフローとは、自由に使えるお金だと思ってください。
データは各会社の年次報告書から拾いました。
※ キャッシュフローと債務超過金額を比べると、債務超過金額が大したことないことがわかります。
逆説的に言うと、キャッシュフローが潤沢にないと自社株買いできないんです。
最後に債務超過に陥っている上記4社の株価推移を見てください。
整理すると…
キャッシュフローが潤沢な企業が債務超過に陥っていること自体は気にする必要がないみたいです。
ここ最近のブログで頻繁に書いている通り、キャッシュフローが潤沢な企業は「堀」があり、永続的競争優位性を持った企業だということです。
過去ブログの(永続的競争優位性を持つ企業とは??)を参照してください。
ただすごく気になるのが、バフェットが「潮が引いた時、初めて誰が裸で泳いでいたかわかる」と言ったことです。この言葉自体は債務超過企業のことに対して言った言葉ではないですが、気になるのは私だけ…??