イノベーション企業への投資の難しさ
#550
こんにちは、チャーリーです!
イノベーション企業への投資は、投資先としては大人気です。
ロマンがあるのはよく理解できます。
でもこれって冷静に考えると成功事例しか見てないからじゃないの…ってどうしても思ってしまいます。
これは個人投資家が悪いんじゃなくて、運用会社やメディアが悪いような気がします。
なぜかというと
「10年前にアマゾンを買っていたら…」
「10年前にテスラを買っていたら…」
「次のGAFAを見つけて投資しよう」
こんな謳い文句を聞いたことがない人の方が少ないんじゃないですかねwww
今回は“そんな甘い話はないよ!”っていう警鐘を鳴らす意味を込めて書いていきたいと思います。
イノベーション企業、スタートアップ企業、ユニコーン企業への投資での失敗事例をいろいろ書いていきたいと思います。
※ ユニコーン企業とは、創業から10年以内で、企業評価額が10億ドル以上の未上場のベンチャー企業のこと。
上場会社だと
ウーバー・テクノロジーズ
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ
ウィーワーク
コインベース
メルカリ
正直言って、ユニコーン企業が上場できただけでも御の字中の御の字です!
上記企業に未上場時から投資していた人は上場時に大きく儲かったかもしれませんが、上場後に投資した人は悲惨な結果になっています。
上場来の騰落率(上場日の終値比較)
ウーバー・テクノロジーズ:21.39%下落
ズーム・ビデオ・コミュニケーションズ:77.92%上昇
ウィーワーク:32.18%下落
コインベース:56.93%下落
メルカリ:40.26%下落
ズームだけは上場日から上がっています。
ユニコーン企業(評価額10億ドル以上)で倒産した企業
・建設テックの「カテラ」
→ ソフトバンクGが投資していた
・英金融会社の「グリーンシル・キャピタル」
→ ソフトバンクGが投資していた
・スマホ特化の動画ストリーミングの「クイビー」
企業評価額が10億ドル未満で倒産した企業
※ 2021年に倒産した企業
・天気予報アプリの「ダークスカイ」
→ 2020年3月にアップルが買収していた
・ロボディスクの「アバンダント・ロボティクス」
→ 2017年にグーグルの親会社アルファベットのベンチャーキャピタル投資部門が投資している
・高度飛行気球を活用したインターネット通信サービスの「ルーン」
→ グーグルの親会社アルファベットのグループ会社
・ビデオチャットの「ハウスパーティー」
→ 2019年にフォートナイトの運用会社であるエピックゲームズが買収していた
企業評価額が10億ドル未満の企業にいたっては2021年に倒産した企業を少し調べるだけでもすぐこれだけ出てきます。
しかも、その倒産した企業に出資・投資したり、買収していた企業を見ると世界でも超が100個ついても足りないくらいの超有名企業ばかりです。
アップル、アルファベット(グーグルの親会社)、エピックゲームズ(フォートナイトの運営会社)が本気でその企業を運営しても倒産してしまっています。
アップル、アルファベット、エピックゲームズよりも知識や将来を見通せる千里眼を持ち合わせているという自信があるんでしたら、そういうイノベーション企業に投資してもいいと思いますが…
整理すると…
イノベーション企業・スタートアップ企業への投資の印象は変わりましたか??
ハッキリ言ってそういう企業で大儲けするというのは、宝くじに当たったような感覚です。
全くもって再現性はありませんし、アップル、アルファベット(グーグルの親会社)やソフトバンクグループ、エピックゲームズが真剣に投資して、会社運営しても上記のような結果になっているんです。
個別銘柄もそうですが、投資信託でイノベーション企業ばかりに投資している商品への投資は気を付けましょう。