ついにインフレがピークアウト…
#639
こんにちは、チャーリーです!
2022年8月10日に米労働省労働統計局が2022年7月の消費者物価指数(CPI)を発表しました。
アメリカの中央銀行であるFRBは歴史的な高インフレを抑え込むために、これまた歴史上最速のペースで利上げを行っています。
2022年の利上げ幅
3月17日:0.25%
5月5日:0.50%
6月16日:0.75%
7月28日:0.75%
そもそも6月に0.75%の利上げを行ったこと自体が1994年11月以来で27年7ヵ月ぶりでした。
それを2ヶ月連続で0.75%も利上げを行ったんです。
これだけ強烈に利上げを行った結果、物価はどうなったんでしょうか??
さっそく8月10日に発表された内容を調べていきたいと思います。
・総合指数は前年同月比で8.5%上昇
・変動が激しい食品・エネルギーを除いたコア指数は前年同月比で5.9%上昇
これだけ見るとインフレがまだまだ続いているという印象を受けますが、大事なことは流れです。
2022年7月の総合指数は前年同月比で8.5%上昇しましたが、先月の9.1%からは鈍化しているのがわかります。
インフレ率が9.1%→8.5%に鈍化した理由は「ガソリン価格の下落」が大きいです。
ガソリンが前月比7.7%下落しました。
ここ最近は原油価格が大きく下がっています。
これは中国のロックダウンに伴う景気減速、アメリカの2ヶ月連続で四半期GPDがマイナスになったことで原油需要が減少するとの見方から下落しました。
原油価格などのエネルギー価格は変動が大きいので今後どうなるかわかりませんが、変動が大きいエネルギー・食品を除いたコア指数で見ても、インフレが鈍化傾向にあることがわかります。
今月発表されたコア指数は先月と同じ5.9%でしたが、コア指数は2022年3月を境に鈍化基調に変わってきています。
これは以前のブログでも書きましたが、パソコン・テレビなどの電子機器やハイエンドの半導体が過剰在庫を抱えているため、コア指数は今後再度上昇するよりも、横ばい・もしくは下落傾向になる可能性が高いです。
こうなると次に注目されるのが次回FOMC(連邦公開市場委員会)で利上げ幅をどうなるのかということです。
※ FOMCで利上げ幅をどうするのかを決定します。
次回FOMCは9月20日21日なのでまだまだ先のことですが、8月のインフレ率も7月みたいに鈍化傾向が確認できれば利上げ幅を0.5%にする可能性があります。
通常の利上げ幅が0.25%なので、6月の0.75%、7月の0.75%は通常の3倍の利上げを行ったので株価的には上値は重くなるのは当たり前です。
それが0.5%の利上げ幅になるだけで株価はある程度上がると思います。
しかもこのインフレ下、金利上昇下でも企業業績は堅調に推移したので今後が本当に楽しみです。
整理すると…
過去のブログで書いてきた通り、物価上昇が落ち着いてきました。
在庫も積み上がってきていることを考えるとインフレは本当にピークアウトしたと考えてもいいような気がします。
このことにいち早く気付いたマイケル・バーリ氏の慧眼には本当にビックリです。
マイケル・バーリ氏は2008年のサブプライムローンバブル崩壊を正確に予測して、バブル崩壊の下落局面で莫大な利益をあげた人です。