物価上昇が落ち着いてきた!?

#577
こんにちは、チャーリーです!
今の株式市場が軟調に推移している一番の要因は利上げだと思います。
ただ、なぜその利上げを行わないといけないかというと、インフレ(物価上昇)を抑えるためです。
その物価上昇が少しずつ落ち着きつつあるので、今回はその物価上昇がどうなっているのかを書いていきます。
2022年5月27日に米商務省経済分析局が4月の個人消費支出(PCE)物価指数を発表しました。
発表内容は以下の通りです。
・個人消費支出(PCE)物価指数の総合指数:前年同月比で6.3%上昇
→ 3月の6.6%上昇からは縮小
・変動の激しい食品・エネルギーを除くコア指数:前年同月比で4.9%上昇
→ 2ヵ月連続で縮小
これだけ聞いてもさっぱりわからないので、2019年以降からの物価指数の推移を調べてみます。
以下の表はすべて米商務省経済分析局のホームページから数字を抜粋して作成しています。
米商務省経済分析局はこちら
たしかに2020年11月以降で前年同月比で前の月より物価上昇がマイナスになったのは今回が初めてです。
アメリカでワクチン接種が開始したのが2020年12月からなので、コロナ禍から徐々に回復していった過程ではどんどん物価が上がっていることがわかります。
これは経済活動(消費行動)が再開したのに、働く人が確保できなかったことでサプライチェーンのボトルネック問題が生じたことによって物価が急激に上がってしまいました。
サプライチェーンのボトルネック問題とは
コロナの影響でトラックの運転手や港湾の人手不足などで思うように商品を運搬できなくなって物流が滞ってしまうこと。
このサプライチェーンのボトルネック問題も解消してきて、且つインフレ(物価上昇)を抑え込むための利上げの効果でインフレ(物価上昇)が落ち着いてきました。
これが一時的なのか、本当にインフレが収まってきたのか…。
利上げを行うかどうかを話し合うFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録を見ると、6月7月も0.5%の利上げを行うことを多くのFOMCメンバーが支持していることがわかります。
ただ、それ以降(9月)はインフレが今のペースで収まってくると0.25%の利上げになる可能性が出てきています。
2022年のFOMCの開催日程
整理すると…
FRBの思い切った利上げの効果でインフレ(物価上昇)が落ち着いてきていることは間違いないと思います。
高いインフレが収まってくれば、インフレが企業業績に与える影響も少なくなってくるので企業業績も上向く可能性があります。
引き続き物価動向には注目していきたいと思います。
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