個別株投資の是非②

#952

こんにちは、チャーリーです!

昨日のブログ(個別株投資の是非①)の続きです。

ニック・マジューリ【著】、児島修【訳】、ダイヤモンド社【出版】

 

上記の本では「個別株投資」に関して全面否定でした

その理由は2つです。

・友人ダレン(仮名)のエピソード

・アクティブファンドがインデックスファンドに勝てていない

 

 

1つ目の「友人ダレン(仮名)のエピソード」を昨日のブログで書きました。

今回のブログでは2つ目の「アクティブファンドがインデックスファンドに勝てていない」を書いていきます。

 

アクティブファンドがインデックスファンドに勝てないというのはだいぶ前の私のブログでも書いたことがありますが、これは本当にインデックスファンドに勝てないアクティブファンドが大半です。

このことについては何も異論はありません。

そのことを裏付けるデータもちゃんとあります。

 

SPIVAデータ

アメリカの場合

過去10年間でS&P500を上回ったアクティブファンド比率:12.58%

87.42%のアクティブファンドが市場平均であるS&P500を上昇率で下回っています。

 

日本の場合

過去10年間でTOPIX150を上回ったアクティブファンド比率:14.66%

 

市場平均であるインデックスファンドに大半のアクティブファンドが勝てていないというのがわかると思います。

これは揺るがない事実です!

 

ただ!!

この本に書いてあるのは「個別株投資=アクティブファンド」という立て付けなんです。

たしかにそう言えなくもないですが、でも微妙にニュアンスが違います。

 

私の中で何が一番違うのかというと…

「結果を出さないといけない期間が決まっている」

 

アクティブファンドの一番ダメなところは一般的には「手数料が高い」と言われていますが、もっと決定的にダメなことがあります。

それが前述した「結果を出さないといけない期間が決まっている」ことです。

 

自分自身にあてはめてよーく想像してみてください。

過去の運用成績が良くない投資信託(ファンド)に投資しようと思いますか??

 

もし仮にS&P500やオルカンが過去5年間でも10年間でもまったく上がっていなかったら投資しようと思いますか??

実際の相場で想像してみてください。

 

このチャートはS&P500の2000年~2012年末の推移です。

私たちは2013年以降どうなっているのかを知っているのでみんな盲目的にインデックスファンドがいいと言っていますが、2012年の段階でS&P500に投資したいと思いますか??

13年間まったく株価が上がっていないんです。

 

こういう運用状況の投資信託(ファンド)に投資したいと思う人はごく少数だと思います。

結局過去の運用成果を見て判断しているんです。

 

このことはすごく重要な要素です。

他の投資信託(ファンド)と比べて少しでも運用成果が良くないと投資家が投資してくれません。

運用会社からすると、投資してくれて残高が増えないと儲かりません。

じゃー何を考えるかというと…

残高を集めるために他の投資信託(ファンド)よりも良い運用成果を出そうと思うので近道を狙ってタイミングを見て売買するようになります。

しかも

運用会社は運用担当者に対して「10年で成果を出してくれたらいいよ」などと悠長なことは絶対言いません。

なので、半年間や1年間で運用担当者の評価を行います。

運用担当者は半年間や1年間で成果を出さないとクビになるので短期間で成果を出そうと思ってタイミングを見て売買します。

 

 

話が見えてきましたか??

アクティブファンドは短期間で成果を出そうと思って売買を繰り返しているので運用成果が市場平均に負けてしまうんです。

すごく皮肉な話なんです。

 

それに引き換え個人投資家はどうですか??

いつまでに成果を出さないといけないという期間は基本的にはありません。

年齢的なことでそういう期間があったとしても、アクティブファンドよりは確実に長い目線で投資できます。

なので本に書いてある「個別株投資=アクティブファンド」というのは違和感を感じました。

個別株投資を全面否定する理由になっていないのでは…

 

 

整理すると…

今回のブログは文字ばかりでしかも長くなってしまいました。

前回からの流れでいうと、原理原則に基づいて個別株投資を行えばいいだけの話です。

個別株投資でもインデックスファンド投資でも理解せずに投資することが一番リスクが高いことだと思います。

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