S&Pグローバルのインデックス部門
#945
こんにちは、チャーリーです!
今回もS&Pグローバルの内容です。
昨日のブログ(S&Pグローバルの格付け部門)の中で格付け業界は大手3社で大部分のシェアを占めていると書きました。
格付け業界
1位:S&Pグローバル
2位:ムーディーズ
3位:フィッチ
3社の中でもフィッチのシェアは極端に低いので実質はS&Pグローバルとムーディーズの2強です。
S&Pグローバルにあって、ライバル会社のムーディーズにないことがあります。
「インデックス部門」です!
そもそもインデックス部門はどういう部門かというと…
S&P500を代表とするインデックスの使用料やETFや投資信託の資産残高に応じて手数料が入ってくる部門です。
今回のブログでこの「インデックス部門」にスポットを当てている理由は2つです。
・前述した通りムーディーズにはない部門であること
・営業利益率がS&Pグローバルの中で一番高い部門であること
S&Pグローバルの部門別営業利益率は以下の通りです。
「インデックス部門」が伸びてくれれば一番効率よく利益が稼げるということを意味しています。
それではインデックス部門の売上高推移を調べてみます。
キレイに右肩上がり成長していっています。
次はインデックス部門の営業利益推移を調べてみます。
補足します。
2023年の営業利益が2022年に比べて減益になっているのは理由があります。
そもそも2022年の927百万ドルが正常値ではないんです。
2022年はレバレッジド・ローン・インデックス・ファミリーを売却したことで52百万ドルの利益分がかさ上げされています。
もしこの売却益がなければ2022年の営業利益は875百万ドルになっているので、2023年も増益になっています。
このようにインデックス部門は着実に成長しています。
世界の時価総額が拡大すればするほどインデックス部門は成長すると考えても問題ないと思います。
ETFや投資信託の残高に応じて手数料が入ってくるので。
ちなみに2010年からの成長率は以下の通りです。
インデックス部門の売上高成長率:+13.4%
全部門の合計売上高成長率:+5.6%
インデックス部門の営業利益成長率:+15.4%
全部門の合計営業利益成長率:+11.1%
売上高・営業利益ともに全部門の成長率よりも高いのでインデックス部門は全体を引っ張っている部門ということがわかります。
整理すると…
今回調べたインデックス部門は高収益部門であり、高成長部門なので今後も注目していきたいと思います。
インデックス(ベンチマーク)が不必要になるということは絶対と言えるくらいないことなので本当に安定している部門です。
ライバル会社のムーディーズにはないので今後にも期待したいと思います。