どっちのインデックスファンドを買ったらいいの??
#658
こんにちは、チャーリーです!
最近嬉しいことに投資セミナーを行う機会が少しずつ増えてきました。
その投資セミナーで出た質問があります。
「毎月積み立て投資でS&P500に投資した方がいいというのはわかりましたけど、どれを買えばいいんですか??」
この質問の意味は「S&P500に投資しているインデックスファンドがたくさんある」ことが根底にあります。
金融庁がつみたてNISAの対象商品として定めているS&P500インデックスファンドは以下の通りです。
画像引用元:金融庁(つみたてNISA対象商品届出一覧)
同じS&P500に投資している商品が11本もあります。
そもそもこの11本は全く同じ商品だと思いますか??
実は運用会社によって微妙に違うんです。
一番違うのはコスト部分です。
ここでは保有期間中にかかる信託報酬(コスト)だけで比較していきます。
インフルエンサーが一番気にしているのが信託報酬だからです。
同じ投資先で運用しているインデックスファンドでも信託報酬(コスト)が5倍以上違います。
信託報酬が5倍違うと資産形成にどれだけ影響があるのか計算してみます。
条件
毎月33,333円ずつ積み立て投資
※ つみたてNISAの満額投資
年率8%
20年間積み立て投資を継続する
・信託報酬が0.09%の場合
20年後の資産:18,903,698円
・信託報酬が0.50%の場合
20年後の資産:18,028,851円
20年間の差額:874,847円
という計算結果になります。
合計投資金額7,999,920円に対して、874,847円の差が生まれます。
この信託報酬(コスト)の違いは、簡単にいうと、「窓口販売」なのか「インターネット専用」なのかの違いです。
冒頭に書いた投資セミナーで出た質問に対しては「インターネットで手続きできるのであれば信託報酬(コスト)が安い商品を選んだ方がいい」ということになります。
ただ、単純に経済合理性のことだけを考えると一番信託報酬が低い商品にした方がいいという結論になりますが、私は一概にはそうとも言えないと思っています。
例えば、りそな銀行で口座を持っていていつもりそな銀行を利用している人なら、りそな銀行で販売している「Smart-i S&P500インデックス」を買えばいいと思います。
わざわざ口座数を増やしてまで信託報酬(コスト)が低い商品を買う必要は個人的にはないと思っています。
口座数が増えると管理が大変になるし、買付資金を振り込まないといけなくなるし、買付資金があといくらあるのか調べないといけないし。
いつも利用している金融機関であればその辺は簡単です。
あとは、信託報酬(コスト)が低いからと言って、運用パフォーマンスがそのままいいとは言い切れないんです。
※ モーニングスター社で調べた過去1年間の運用パフォーマンス
あくまで信託報酬はコストの1部だからこういう結果になってしまいます。
インデックスファンドが中身で売買するときの取引手数料など見えないコストが存在します。
それとインデックスファンドは100%指数と連動するわけではありません。
SBI・V・S&P500インデックス・ファンドの目論見書を見てください。
黄色く色掛けしたのは私ですが、その部分を見てください。
あくまで連動する投資成果を目指しているだけなんです。
目指しているだけなので、運用会社の力量によって連動度合いが多少変わってきます。
それが過去1年間の運用パフォーマンスにあらわれているんです。
こういうことを考えるとなおさら新たに口座を開設して信託報酬が低い商品を買う必要がないような気がします。
整理すると…
インデックスファンドと一口に言っても、同じ投資先でも種類がたくさんあります。
窓口専用商品とインターネット専用商品でコストが大きく変わるものもありますが、信託報酬が0.1%とか0.2%の差だと、多少信託報酬が高くても、いつも使っている金融機関で買ってもいいと思います。
理由は2つ。
1つ目は管理する手間が増えること。
2つ目は信託報酬が運用パフォーマンスを決めるすべてではないこと。
参考にしてみてください。