2つの利上げパターン

#529

こんにちは、チャーリーです!

過去の私のブログで「利上げを行うと一時的には株価が下がるけど、長期的には株価は上がっている」という趣旨のことを書きましたが、長期で見ても株価が上がっていない利上げ局面がありました。

今回は、「一時的には下がるけど、利上げ期間中に最終的には株高になるパターン」「利上げ期間中は株価が上がらないパターン」の2つのパターンがあったので、その違いを書いていきたいと思います。

 

 

まずは、それぞれの株価の推移を見てみたいと思います。

まずは、「一時的には下がるけど、利上げ期間中に最終的には株高になるパターン」から

1999年6月~2000年5月の利上げ

    

利上げを行った後は一時的に株価が下がっていますが、その後は株価が上昇基調になっていることがわかります。

 

2004年6月~2006年6月の利上げ

 

2015年12月~2018年12月の利上げ

言いたいことは「利上げ後に一時的には株価が下がりましたが、その後は株高になっている」ということです!

 

3つとも見事にパターンが同じです。

理由は後ほど…

 

 

次は「利上げ期間中は株価が上がらないパターン」です。

1994年2月~1995年2月の利上げ

先の載せた3つのチャートとは明らかに利上げ期間中の株価推移が違います。

利上げ期間中は全く上がっていないことがわかると思います。

 

 

同じ利上げなのに何が違うと思いますか??

今回の利上げ相場を乗り切れるかどうかは、この理由を知っているか知らないかによって大きく変わってくると言っても過言ではありません。

 

「一時的には下がるけど、利上げ期間中に最終的には株高になるパターン」

「利上げ期間中は株価が上がらないパターン」

この2つの違いとして考えられるのは「利上げ幅」です!

 

1994年2月~1995年2月の時の利上げは以下の通りです。

利上げ幅

1994年2月:0.25%

1994年3月:0.25%

1994年4月:0.25%

1994年5月:0.5%

1994年8月:0.5%

1994年11月:0.75%

1995年2月:0.5%

 

1994年2月~1995年2月の時だけ0.5%以上の利上げを多発・連発しているんです。

1994年11月なんか0.75%も利上げしています。

これだけ強烈に利上げを行うと株価は上がらないんです。

1994年以降しか調べていないですが、他の利上げは0.25%でした!

※ 唯一の例外は2000年5月に0.5%の利上げの1回だけ。

 

このことから言えることは、今回の利上げ局面も0.25%の利上げ幅なら気にする必要はないと思いますが、0.5%の利上げ幅になるとその期間は株価が上がらなくなります。

といっても、2022年5月に0.5%の利上げを行う可能性が高まっています。

0.5%の利上げが1回で終われば株価へのダメージは軽微で済むと思いますが…

 

 

整理すると…

利上げと一口で言っても過去の例を見ると、利上げ幅によって株価への影響度合いが全く違うことがわかります。

利上げ幅が0.5%以上か0.5%未満かによって変わってくるので今後の利上げ幅は気にしておいてください。

といっても、1994年2月からの利上げも1年間で利上げが終了していますが…

1995年2月で利上げが終わったあとは株価は上昇しているのでどっちにしても過度な心配は不要だと思います。

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