成長株投資はうまくいくのか…
#405
こんにちは、チャーリーです!
個人投資家の大半はハイパー成長株に投資して、俗にいうテンバガー(10倍になる銘柄)を狙っています。
気持ち的には、せっかくリスクを取って株式投資をしているんだからテンバガーまではいかなくても2倍3倍になる銘柄に投資したくなる気持ちはよくわかります。
特に今はFIRE(Financial Independence, Retire Early)が一種のブームになっているので尚更、大儲けできる銘柄に投資する人が増えてきているように感じます。
※ FIREとは、「経済的自立と早期リタイア(早期退職)」のことを指します。
簡単に言うと、早くお金を貯めて、サラリーマンを退職して自由に生きるというライフスタイルのことです。
このFIREを実現しようと思って、ハイパー成長株に投資したり、ビットコインに投資して一気に経済的自立を目指しているみたいです。
→ この考えが正しいとか悪いとか以前に、こういう投資をしている人が増えてきています。
ただ、こういうハイパー成長株に投資をして成功している人がいるのも事実です。
弐億貯男【著】、ダイヤモンド社【出版】
この著者の弐億貯男(におくためお)さんは、チャームケアコーポレーション(6062)でテンバガーを達成して、2億円まで資産を拡大してます。
こういう成功者がいるので「よしっ!オレも!」と思って、真似したくなるのも人間です。
チャームケアコーポレーション(6062)の株価推移
本によると、著者の弐億貯男さんは赤〇のところで計4回に分けて買ったらしいです。
このように成功している人は本当に一握りの投資家だけです。
98%くらいの割合の投資家は失敗して損していると思います。
具体的に言うと…
松井証券(ネット証券)の顧客が信用取引で買ったマザーズ銘柄の評価損益はマイナス23%になっています。
2021年10月13日の状況です。
ここで出てくる信用取引というのは無視してもいいです。
大事なことはマザーズ銘柄に投資をした結果、マイナス23%の評価損になっているということです!
マザーズ銘柄とは、東証マザーズ市場に上場している企業のことで、会社の規模が小さく、これから大きく成長が期待できる企業のことです。
「いやいや今が下がっているだけで、ここを辛抱して持っていたら今後2倍3倍、10倍になるんでしょ」と思う人がいるかもしれませんが、残念ながらそんなことないんです…悲
※ 現物取引だと想像してください
過去の東証マザーズ指数の値動きを見てみます。
一目見ただけで上がっていないことがわかります。
「いやいやそれはマザーズ指数という平均が上がってないだけで個別銘柄を見ると上がっている銘柄はあるでしょ」って声が聞こえてきそうですが、その銘柄を再現性を持って見つけるのが非常に難しいんです…
例えていうなら
「干し草の山の中から針を1本見つけるようなもの」
「砂漠の中から米粒を1粒見つけるようなもの」
自分にはそれが可能だと思う人は是非そういう投資を続けてください。
私はとっくのとうに諦めました!
整理すると…
前にも似たような記事を書いたことがありますが、やっぱりハイパー成長株に投資するやり方はうまくいく確率が極めて低いと思いました。
もし仮に、「干し草の山の中から針を1本見つけた」としても、それを信じて持ち続けることのハードルがあります。結局、ある程度上がったところで売却する人が大半なんだと思います。
それだったら、長く持ってもいい商品を長く持った方が資産が拡大できる確率が上がります。