人材関連株で明暗が分かれる

#446

こんにちは、チャーリーです!

昨日のブログ(2021年11月の米雇用統計)でアメリカの労働市場のことを書きましたが、人材関連株の中でも強みとしている事業内容によって明暗が分かれてきているみたいなんです。

 

株価比較を見たら分かりやすいです!

 

2021年1月4日~2021年12月3日

・リクルートHD(4,264円~7,191円)

 上昇率:68.64%上昇

・マンパワーグループ(89.87ドル~92.62ドル)

 上昇率:3.05%上昇

・S&P500(3,700.65ドル~4,538.43ドル)

 上昇率:22.63%上昇

・日経平均株価(27,258.38円~28,029.57円)

 上昇率:2.82%上昇

 

なぜここまで差が出てしまうかというと、強みとしている事業内容が違うからです。

リクルートHD:採用代行に強み

マンパワーグループ:人材派遣が強み

 

リクルートHDの2021年度の7-9月の業績を見てます。

※ EBITDAとは、税引前利益に支払利息、減価償却費を加えて算出される利益のことです。

2020年の7-9月と比べると、HRテクノロジーの伸びがハンパないのがわかります。

2020年7-9月と比べると5.87倍になっています。

このHRテクノロジーというのが、「仕事探しはインディード♪バイト探しもIndeed♪」のCMでお馴染みのIndeedがある部門です。

※ Indeedはアメリカで創業した企業ですが、2012年に10億ドル(約1130億円)で買収しました。

 

Indeedのホームページによると、世界No,1の求人検索エンジンで、毎月2億5000万人以上の人がIndeedのサイトにアクセスしています。

世界60ヵ国以上、28言語でサービスを展開しています。

Indeedは利用者は無料で利用でき、Indeedは広告収入で稼いでいます。

広告掲載企業からすると、世界No,1の求人検索エンジンで毎月2億5000万人以上の人がサイトを閲覧するので費用対効果が高いんです。

 

 

一方、人材派遣に強みを持っている会社がなぜ株価も収益もパッとしないかというと…

今みたいに労働需給がひっ迫している状況だと、派遣人材の募集にかかる広告費用が増えるからです。

 

人材派遣会社の広告費用は2種類あります。

① 売り上げを伸ばすための広告。

→ 派遣先となる会社の担当者に見てもらうための広告。

② 登録者数・派遣社員を増やすための広告。

→ 派遣で働こうとする一般の人に見てもらうための広告。

 

現在のような状況下だと、②の広告費用が増えてしまうため、コスト増になってしまっているんです。

しかも、派遣先企業から受け取る手数料の引き上げはすぐには難しいケースもあるため、人材派遣会社の収益を圧迫しています。

 

 

整理すると…

人材関連企業にも各社によって強みが違うので、株価に大きな差が生じています。

リクルートHDは2012年に買収したIndeedのおかげで、今みたいな環境下でも着実と収益を伸ばせる企業に変貌しています。

リクルートHDは今は少し株価が下がっていますが、今回調べた内容を見れば下がっているところは積極的に買ってもいいと思います。

既に保有している人も特段の理由がない限りは保有していても大丈夫です。

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