高配当株の考え方
#728
こんにちは、チャーリーです!
一般的にも私の周りにも高配当株が好きな人はたくさんいます。
でも不思議に思ったことはないですか??
「高配当株の株価はなぜ上がりにくいのか??」
高配当を出してくれて、尚且つ株価も上がってくれたらいうことないのに、そうは問屋が卸してくれません。
今回はこの疑問について調べていきたいと思います。
まずは高配当株と言えばどんな企業が思い浮かびますか?
日本株だとJT、薬品株、商社株、銀行株などがあります。
米国株だとAT&T、スリーエム、エネルギー株、たばこ株などですかね。
株価の推移を見てみます。
日本株から
2010年からの比較だと断トツで日経平均株価の上昇率が高いです。
印象としては高配当株は安定していると思っていた人もいるとい思いますが、実際調べると乱高下が結構あります。
次はアメリカ株
アメリカも日本同様に高配当株よりも平均株価であるS&P500の方が断トツに株価の上昇率が高いです。
この理由として考えられるのが「配当金を出しているから」という理由です。
???ってなっていると思います。
大前提として押さえておかないといけないことがあります。
株式の配当金は「金利とは違う」ということです。
金利は銀行預金とか、国債を持っていたらもらえるものです。
利息と言われたりします。
この金利(利子)をもらったからと言って、元本が減ることはありません。
「定期預金の金利をもらったらその分元本が減った」
「国債の金利をもらったらその分元本が減った」
こういうことはありえません。
それに比べて、株式の配当金や投資信託の分配金は理論上、受け取った分だけ元本が減ります(下がります)。
株式投資をしている人なら「権利落ち日」という言葉を聞いたことがあると思います。
権利落ち日とは
…配当金がもらえる権利が確定する日の翌営業日のことです。
この権利落ち日にはか理論上配当金分、株価が下がります。
それは基本的には配当金の原資が利益剰余金だからです。
株価は配当金分下がるので、配当金分以上に株価が上がっていないと年々株価は下がっていきます。
「年間株価上昇率」<「年間配当金額」の場合
→ 理論上株価は下がります。
こう考えてみてください。
EPS(1株あたりの利益)がずっと横ばいの企業があるとします。
→ EPSが横ばいということは株価も基本的には横ばいということです。
この企業が配当金を毎年一定額ずつ出していたら株価はどうなると思いますか?
答えは、毎年配当分だけ株価は下がります。
この理屈で高配当株の株価は上がりにくいということが想像できましたか??
整理すると…
高配当株を好む人が多いですが、高配当株を好む多くの人が配当金(配当利回り)しか見ず、株価の推移をあまり気にしていない人が多いような気がします。
高配当株は平均株価よりも株価が上がっていないだけならまだ目を瞑れるとしても、株価が買値よりも下がってしまったら元も子もありません。
配当が出た分だけは理論上は株価が下がるってことを知っておくだけでも損はないと思います。