コストコの会員費以外の収益を調べてみる

#618
こんにちは、チャーリーです!
コストコは私のオススメ銘柄の1つですし、私自身も株主になっています。
今までに何度もコストコは会員費だけで利益が稼げるビジネスモデルを構築していると書いてきました。
そのこと自体は事実ですし、今後もその事実は変わらないと思います。
コストコは他社より原価率が異様に高く、消費者からすると安く買えるため、有料会員数はどんどん増え続けています。
今回のブログでは会員数の推移ではなく、会員費収入の推移を載せます。
以下の表はすべてコストコの年次報告書から数字を抜粋して作成しています。
年次報告書はこちら
このように会員費収入が年々伸びています。
厳密には会員費収入の伸びは「会員数の伸び」だけではなく、「年会費の値上げ」の要素もあります。
実際コストコは2000年以降で見ても4回会員費の値上げをしています。
2000年、2006年、2012年、2017年の4回。
5年もしくは6年に1度のペースで会員費を値上げしているので、今年か来年あたりにもしかすると会員費を値上げする可能性があります。
ただ、今回はあえてコストコの会員費以外の収益を調べてみたいと思います。
簡単にいうと、スーパーとしての「本業」を調べます。
だいぶ前にも似たような記事を書いたことはありますが、より詳しく書いていきます。
スーパーとしての「本業」というのは、商品販売でいくら利益を出しているかです!
調べるのは「売上総利益(粗利益)」です。
計算式
「商品販売代金」−「仕入れ価格(原価)」=売上総利益(粗利益)
さっそく調べてみます。
見ての通り、コストコの売上総利益(粗利益)は年々増え続けています。
ちなみに原価率は89%前後でずっと推移しています。
勘違いしがちなのが、コストコは「原価率が約89%」だから本業部分では利益が出ていないと思ってしまうことです。
表を見れば一目瞭然ですが、本業でも利益を伸ばしていることがわかります。
でも詳しい人からすると
「店舗を増やして規模を拡大すれば薄利多売でも売上総利益(粗利益)は増えるに決まってるじゃん」
「人件費・光熱費・広告宣伝費などの販売管理費も増えていたら結局利益はどうなっているかわからない」
と思うと思います。
なので「売上総利益(粗利益)」と「販管費・その他費用」の推移を調べてみたいと思います。
当然といったら当然、販管費も増えています。
次に会員費を除いた営業利益を調べてみます。
「売上総利益」−「販管費・その他費用」=「会員費を除いた営業利益」
2011年以降は会員費を除いた営業利益も増加傾向になっていることがわかります。
調べてわかったことは、コストコは会員費だけでも利益を出せますが、2011年以降は「本業」でも増益になっていることがわかりました。
整理すると…
コストコは原価率89%という他社と比べても超絶原価率が高いので、コストコの会員数は増えやすいです。
原価率が高いと消費者は商品を安く買えるので。
会員数が増え続けているので、薄利多売でも利益が増益になるようになったんです。
※ 会員費を除いた営業利益が増益
コストコファンが増えれば増えるほど、会員費プラス、本業でも増益になりやすくなるので、コストコの収益力がどんどん強固になっていきます。
株主からすると嬉しい限りです。