自分の欲に勝てますか??

#453

こんにちは、チャーリーです!

最近つくづく思うことは、やっぱり長期投資はハードルが高いということです。

ハードルは高いですが、失敗する確率を減らすには長期投資しかないです!

前にも似たようなことを書きましたが、前書いた内容とは少しニュアンスが違います。

 

それは、長期投資は株価が下がった時の「不安な気持ち」に勝たないといけないのは当然ですが、「欲」にも勝たないと長期投資を実現できないなと思っています。

 

今までは株価が下がった時の「不安な気持ち」「羨望の気持ち」に勝てれば長期投資はできると思っていましたが、それだけではダメなことにいまさら気付きました。

 

羨望の気持ちというのは、羨ましいと感じることなので、対象があくまで他人なんです。

自分の保有銘柄が上がっていない期間に、知り合いがビットコインで大儲けしていたり、ミーム株に投資して短期間に大儲けしたり、テスラ株に投資して大儲けしていた時に、羨ましいと思って、自分の投資行動を変えてしまう恐れがあります。

 

この「羨望の気持ち」に加えて、羨望の気持ちとは違う「欲」に勝たなければいけないんです!

「羨望の気持ち」の対象は他人でしたが、ここで取り上げる「欲」対象が自分自身です。

 

 

どういうことかというと…

仮に今の相場で言うと、ビザ、アップル、コストコ、S&Pグローバルを保有していたとします。

コロナ後の株価推移はビザ以外の銘柄は右肩上がりです。

ビザだけ全く上がっていません。

  

2020年1月2日~2021年12月16日

・ビザ:191.12ドル → 212.31ドル

 上昇率:11.10%上昇

・アップル:75.09ドル → 179.30ドル

 上昇率:162.75%上昇

・S&Pグローバル:277.84ドル → 478.97ドル

 上昇率:72.39%上昇

・コストコ:291.49ドル → 565.48ドル

 上昇率:93.99%上昇

明らかにビザの上昇率だけ劣っています。

 

こういう時にどう思いますか??

「ビザから他の3銘柄のどれかに切り替えた方が効率がいいんじゃないか」

「ビザに投資していたら効率が悪い」

「ビザの時代は終わった」

ビザのことがどれだけ好きであってもこういう感情が湧いてきてしまいます。

 

 

でも本当にそうでしょうか??

過去の似たような例を見てみます。

ヤムブランズです!

ケンタッキーなどをチェーン展開している企業です。

食肉の賞味期限切れ問題が発覚してから株価が上がらない時期が続きました。

 

この時も今のビザと全く同じ感情になったんだと思います。

「ヤムブランズから他の銘柄に切り替えた方が効率がいいんじゃないか」

「ヤムブランズは顧客離れが起きてもう復活できない」

 

ちなみにビザの株価推移も載せてみます。

2012年4月20日~2016年3月1日

・ヤムブランズ:53.16ドル → 54.78ドル

 上昇率:3.04%上昇

・ビザ:30.25ドル → 74.64ドル

 上昇率:246.74%上昇

 

言うまでもありませんが、ヤムブランズは食肉の賞味期限切れ問題を乗り越えて、2021年12月16日には132.42ドルまで上がっています。

ヤムブランズみたいに不祥事が起きなくても、株価が上がらない時期はどの銘柄にもあります。その上がらない期間にいかに「他の銘柄に切り替えたい欲」に勝てるかどうかが長期投資が実現できるポイントだと思います。

 

 

整理すると…

長期投資を実現するためには、株価が下がった時の「不安な気持ち」と他人に対しての「羨望の気持ち」、自分自身に対しての「欲」に勝てないと難しいです。

長期投資が投資手法としては正解とわかっているのに、投資家が実践できないのは途中でこういう気持ちに負けてしまって挫折するからだと思います。

本当につくづく長期投資は難易度が高いなーと思います。

でも堀が深い、永続的に競争優位性を持つ企業であれば、ほったらかし戦法が一番の近道ということを忘れたらいけないです!

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