長期運用の成功事例

#878

こんにちは、チャーリーです!

たまに聞く言葉があります。

「長期投資した方がいいってよく聞くけど、実際長期運用をした人はほぼいないので本当に成功するかどうかはわからない」

こればっかりは私自身もどうしようもできません。

私が今現在で投資を開始してから4年4ヶ月しか経っていないからです。

理屈上は長期投資がいいに決まっています。

 

上記の質問に正面から答えられる事例は確かに世の中全体を見渡してもさほど多くはありません。

私が知っている事例でいうと…

・バフェット

・GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)

→ 厚生年金・国民年金の積立金を運用している機関

・ガソリンスタンドのおじさん

→ (全米が驚愕!!長期投資を実践した人の話(実話))を参照

・水瀬ケンイチ氏

→ ブログ:梅屋敷商店街のランダム・ウォーカー(インデックス投資実践記)の著者

 

もちろん他にもいると思いますが、パッと思い出せる事例はこんな感じです。

その中で今回取り上げるのは公的年金の積立金を運用しているGPIFの運用です。

以前にも取り上げたことがありますが、私の中では一番わかりやすい事例だと思っています。

 

結論を先に見た方が早いと思います。

画像引用元:GPIFのホームページ

 

日本の公的年金の運用成果は2001年度から+132.4兆円も資産が増えています。

実際の数字を書くと

2001年4月のスタート時点:92兆2,912億円

2023年12月末時点:224兆7,025億円

差額:+132兆4,113億円

(うち利子・配当金収入が50兆5,529億円)

 

しかも!!

GPIFは公的年金の運用という特性があるので、運用益の一部を国庫に納付しています。

・2022年度の国庫納付額

 3,800億円

・2001年度の運用開始時からの国庫納付累計額

 17兆9,597億円

これだけ国庫に納付しているにも関わらず上記の運用成績を残しているんです。

累計で17兆9,597億円分の複利効果を失っての運用成績ということを忘れたらいけません。

 

この約22年間の運用成果を見てどうですか??

「たまたま運が良かった」

「スタートしたタイミングが良かった」

「金額が大きいから成功した」

上記のように思いますか??

 

さすがに22年間という超長期間の実績なのでたまたまというわけにはいきません。

2008年のリーマンショック前の高値から初めていても儲かっている事実は変わりません。

「金額が大きいから投資で成功する」という考えの人はそもそも頭の中が短期売買志向の人です。

 

 

GPIFの2023年1月~12月の1年間の収益額は以下の通りです。

2023年1月~3月:+10兆2,787億円

2023年4月~6月:+18兆9,834億円

2023年7月~9月:-6,832億円

2023年10月~12月:+5兆7,287億円

1年間の合計:+34兆3,076億円

2023年7月~9月のように当たり前ですが運用成果がマイナスになることもあります。

ただ、デコボコしながら資産は拡大していっています。

 

このデコボコに一喜一憂せず、振り回されないようにすることが長期投資のメリットの1つです!

もう一度GPIFの2001年4月からの運用実績を見てください。

長期投資を前提に考えれば1%2%3%株価が高いところで買おうが問題ありません。

誤差の範囲です!

むしろ安くなるまで待った結果、投資できなかったことの方がもったいないです。

「そこそこの事業(会社)を割安な価格で買おうとするのではなく、素晴らしい事業(会社)をそこそこの値段で買ったほうがいい」

by チャーリー・マンガー

 

 

整理すると…

失敗する確率を減らしたいのであれば長期投資以外の選択肢はないと言ってもいいと思います。

実際、公的年金の積立金を運用しているGPIFは長期投資を実践して成功しています。

リーマンショック、東日本大震災、コロナなどの経済危機があったにもかかわらずです!

読者の皆さんも怖がらず一緒に長期投資を実践していきましょう。

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