2022年10月-12月期の公的年金運用
#805
こんにちは、チャーリーです!
久しぶりに公的年金運用の運用実績について書きたいと思います。
前回、公的年金運用について書いたのが2022年8月だったので8ヶ月ぶりになります。
日本の公的年金の運用はGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が行っています。
GPIFが運用を行っているのは以下の2つ運用です。
・国民年金の積立金
・厚生年金の積立金
「積立金って何??」
「年金のお金とは違うの??」
って思われる方もいると思いますので用語の説明をしておきます。
GPIFのホームページを引用します。
積立金とは
これまで現役世代が納めた年金保険料のうち、年金の支払いなどに充てられなかったお金を年金積立金といいます。
積立金運用のイメージを添付します。
画像引用元:GPIFのホームページ
これはあくまでイメージ図ですが、現在では年金給付の財源は「現役世代が納めた年金保険料」+「国庫負担」で十分賄えています。
その余剰分・余ったお金(積立金)を運用しているのがGPIFです。
現在では積立金は取り崩していません。
その公的年金の積立金の運用はどうなんでしょうか??
さっそく見てみます。
2022年10月-12月期の運用実績
1兆8,530億円の損失
ビックリするかもしれません。
今年度の運用を遡ってみます。
「こんなに損していたら将来受け取れる年金が減るじゃん」って思うかもしれませんが、心配しなくても大丈夫です。
決定的な理由はGPIFは超長期投資が可能だからです!
GPIFが作成した資料を見ると、試算上、公的年金の積立金を取り崩し始めるのが2079年の予定だと書いてあります。
もちろんその資料にはいろいろな計算パターンが載っていますが、GPIFが想定している計算パターンだと2079年から積立金を取り崩す試算みたいです。
まだ56年間の長期投資が可能なんです!
今の運用実績みたいに運用実績が落ち込むことは今後もあります。
もちろん過去にもありました。
GPIFは2001年から運用を開始しているので2008年のリーマンショックも経ています。
ただそのデコボコに振り回されなかった結果どうなっていると思いますか??
2001年からの運用実績
このように投資をしていたら当たり前のように運用がうまくいかない時期はあります。
これは梅雨の時期は雨の日が多いとか、冬は寒いとかそのレベルで考えた方がいいです。
必ず下がる時期はあるんです。
でもジタバタせず、長期投資を実践した結果が上記の累積収益なんです。
2001年度以降の累積収益:+98兆1,036億円
念のため書いておきますが、この+98兆1,036億円というのは資産が増えた金額(利益の合計額)です!
整理すると…
GPIFは本当に参考になります。
長期投資を実践した結果・推移が確認できるからです。
不安になったときにGPIFの運用実績を思い出せば乗り越えられるような気がします。
GPIFで一番うらやましいのは、本当に超超長期投資が可能ってことです。
2001年~2079年まで長期投資が可能って…
GPIFの運用に関しては一喜一憂するだけムダだということは間違いないです。