Goodニュース=株安
#689
こんにちは、チャーリーです!
2022年10月7日に米雇用統計が発表されました。
結果は
・非農業部門雇用者数:前月比26.3万人増加
→ 市場予想25.5万人増加
・失業率:3.5%
→ 市場予想3.7%
このように雇用統計の内容はかなり良かったです!
それにも関わらず、2022年10月7日のアメリカ市場は大幅下落しました。
NYダウ:前日比2.11%下落
S&P500:前日比2.80%下落
ナスダック総合:前日比3.80%下落
このニュースを額面通りに受け取ったら「???」になると思います。
「働く人が増えて、失業率が低下するってことはアメリカ経済が好調ってことじゃないの??」
「なんで経済が好調なのに株価が下がるの??」
「どうなったら株価が上がるの??」
って感じている人も少なからずいると思います。
今度は違う例を見てみます。
2022年10月3日に発表された9月の米製造業景況感指数です。
米製造業景況感指数とは
アメリカの製造業(300社以上)の購買・供給管理責任者を対象にアンケートを実施します。
「良くなっている」、「同じ」、「悪くなっている」の三者択一の回答結果を集計し、「良くなっている」と回答した比率が50%を上回ると景気拡大、50%を下回ると景気後退を意味します。
その米製造業景況感指数の結果は以下の通りです。
・2022年9月:50.9ポイント
→ 予想52.2%
・2022年8月:52.8ポイント
→ 9月は8月より1.9%ポイント悪化
この結果を受けて2022年10月3日のアメリカ市場はどうなったと思いますか??
NYダウ:前日比2.64%上昇
S&P500:前日比2.59%上昇
ナスダック総合:前日比2.27%上昇
ますます「???」になりますよね…汗
前月よりも景気が悪くなっているという結果が出ているにも関わらず、株価が上がっています。
完全にこういう状況になっています。
Badニュース=株高
Goodニュース=株安
なぜこんな奇妙な状況になっているのかというと…
景気が良ければFRBは躊躇なく0.75%の利上げに踏み切れるからです。
逆に、景気が悪くなれば0.75%の利上げに踏み切りにくくなります。
FRBは景気が悪くなってでもインフレを収めるために利上げすると言っています。
順番が大事なんです!
インフレを収めるためには、強固な姿勢で利上げを行う。
その結果、景気が悪くなるのは仕方がない。
※ 利上げの結果、景気減速・失業率の悪化などの痛みを伴うのは仕方がないと言っています。
決して、景気がすでに悪くなっているのに、強固な姿勢で利上げを行って、インフレを収めるとは言っていないんです。
だからこそFRBの金融政策のカジ取りが難しいんです。
今後も景気指数が発表される度にアベコベの株価推移になることが予想されますが、理由はFRBが躊躇なく0.75%の利上げを行えるかどうかという視点で見るようにするとスッキリします。
疑問として残ることは、景況指数は良くなった方がいいのか、悪い内容の方がいいのかということです。
目先の株価だけ見ると、悪い内容の方がいいです。
ただ、諸悪の根源はインフレなので、景況指数は良い内容が出てFRBも痛みを伴うことを承知の上で躊躇なく0.75%の利上げを行って、一刻も早く諸悪の根源であるインフレを早く退治した方がいいです。
整理すると…
今はわけのわからない相場状況だと思います。
Badニュース=株高
Goodニュース=株安
こんなことはそうそうないです。
でも大事なことはインフレを一刻も早く退治することなので、経済面も株価面も確実に痛みを伴いますが11月2日に0.75%の利上げを行ってほしいです。