GDPと株価は連動しているのか?
#167
こんにちは、チャーリーです!
過去ブログ(有料級の価値がある投資のポイント②)でGDPと株価が連動していると書きました。
株価と言っても実際は、株式時価総額が連動しているので、今回はアメリカと日本のGDPと時価総額を調べてみたいと思います。
※ 株式時価総額とは、次の計算式で算出されます。「株価×株数=時価総額」
単純に株価だけを見てしまうと、判断を間違ってしまいます。
例えば、今ANA(全日本空輸)が公募増資を行っています。これは新しく株式を発行して、その株式を投資家に買い取ってもらうことで資金調達をすることです。
公募増資を行うと発行済み株式数が増えるため1株当たりの価値が低くなり、株価が下がってしまいます。
※ 発行済み株式数÷利益=1株当たりの利益。分母である発行済み株式数が増えると1株当たりの利益が低くなるのがわかると思います。
このことを避けるために時価総額を採用します!
それでは早速、GDPと株式時価総額が連動しているかどうか見てみてください。
以下のグラフを作成するにあたって、名目GDPのデータはIMFのホームページから、株式時価総額はStatDBから取りました。
IMFのホームページはこちら
StatDBはこちら
長い期間で比べるとGDPと時価総額が連動していることがなんとなくわかります。
もっと長い期間のデータが取れたらもっとわかりやすかったんですけど…悲
1980年からしか取れなかったんです。
話は少し飛びますが、みなさんはバフェット指数という言葉を聞いたことがありますか??
私は少し前まで聞いたこともなかったです…汗
この指数についてバフェットは、2001年のフォーチュン誌のインタビューの中で「株価がどの時点でどのような状態にあるかを示す尺度としては最適だろう」と述べています。
この指標は何かというと…
世界の株式時価総額と、世界の名目GDPを比較した指標です。
引用:ブルームバーグ
これを見るとかなり株価が割高になっており、警戒が必要な水準になっています。
これは世界各国の中央銀行が市場に大規模な資金供給を行っているため、株価が実力以上まで上がっているんだと思います。
まだまだ資金供給は続きます!
整理すると…
GDPと株式時価総額は連動していることがわかりました。これは個別企業の株価が起業の内在価値と連動していることと全く同じ考え方です。
だからこそ市場を出し抜こうと思って、下手に売買を繰り返すよりもずっと持ち続けた方が失敗しないので結果的にパフォーマンスが高くなるんだと思います。
あとはバフェット指数は株価の過熱感を示しているのでそのことも頭の片隅に置いておいた方がいいと思います。