大手金融機関のファンドラップの運用実績を比較

#646

こんにちは、チャーリーです!

今どの金融機関も「ファンドラップ」「投資信託」の販売に力を入れています。

理由はすごく単純です!

「売買をしなくても手数料が入るから」です。

※ 保有期間中に信託報酬や管理費用という名目で手数料が発生しています。

 

今回はファンドラップのことを調べていきます。

ファンドラップとは

投資家のリスク許容度・期待リターンなどをヒアリングして、その投資家に合った比率でいろんなタイプの投資信託を組み合わせて投資することを言います。

投資信託の売買のタイミングは金融機関に一任することになるので、完全にお任せ運用です。

サランラップとかクレラップなどのようにいろんなタイプの投資信託を包み込んでひとまとめにして運用をするので、そういう名称になっています。

 

 

まずはファンドラップの販売にどれだけ力を入れているのかを調べてみます。

この表は日本投資顧問業協会が作成している2022年3月末時点の統計資料から数字を抜粋して作成しています。

統計資料はこちら

 

年々ファンドラップの残高が増えています。

2022年3月末時点で13兆7222億円なので金融機関全社でかなりの販売をしていることがわかります。

 

そのファンドラップの運用実績を比較する金融機関は以下の8社です。

野村證券

大和証券

SMBC日興証券

みずほ証券

三菱UFJモルガン・スタンレー証券

三井住友信託銀行

三菱UFJ信託銀行

りそな銀行

 

さっそく2022年3月末時点での運用成績を調べてみます。

以下の表は各金融機関が公表している「投資信託の販売会社における比較可能な共通KPI」から数字を抜粋して作成しています。

この表は損益がトントン以上の投資家の比率なので、どれくらい評価益が出ているのかはまた別の話です。

この数字を調べて一番思ったことは、「金融機関によってバラツキがかなりある」ということです。

 

 

次は「運用成績上位2社」と「運用成績下位2社」の具体的な損益を載せます。

運用成績上位2社

・三井住友信託銀行

・大和証券

運用成績下位2社

・みずほ証券

・三菱UFJ信託銀行

明らかに違うことがあります。

運用成績下位2社は評価益率も低いということです!

みずほ証券と三菱UFJ信託銀行の評価益になっている顧客で一番比率が多い分類は「±0%以上+10%未満」です。

 

でも運用成績上位2社の三井住友信託銀行と大和証券は「+10%以上+30%未満」の比率が断トツに高いことがわかります。

 

三井住友信託銀行と大和証券は評価損になっている人が少ないので、リスクが低い運用をしている人が多のかと勘違いしそうですが、まったくそんなことありません。

「+10%以上+30%未満」の比率が多いので、ローリスク・ローリターン運用というわけではないと思います。

 

 

正直なんでここまで運用成績に差が出るのかはナゾです…汗

ファンドラップはほぼ100%と言っていいくらいコストが低いインデックスファンドばかりで運用しているはずです。

商品性も金融機関によって大きく差が出るようなものでもありません。

 

ムリヤリ理由付けすると

「運用期間の長さの違い??」

大和証券が業界でも断トツに早くファンドラップの販売に力を入れていたのは知っていますが、それ以外の金融機関はよくわかりません。

なので「運用期間の長さ」というのも信用ならない理由です…

 

 

整理すると…

そもそも論でいうと私はファンドラップ自体まったくオススメしていません。

いろんな手数料がかかるのでトータルコストが高いこと、且つ金融機関の運用担当者が必要に応じて投資信託を勝手に売買することでパフォーマンスが悪くなるからです。

ただ今回調べて新しい発見もありました。

金融機関によってファンドラップの運用成績にバラツキがかなりあることです。その理由までは私にはわかりませんが…

もしファンドラップを金融機関から提案されたら今回のブログの内容も含めて冷静に判断して下さい。

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