強烈批判!! ファンドラップの改善を求める金融庁

#323

こんにちは、チャーリーです!

前回ブログ(キターーー!! 一切忖度しなかった金融庁!)に続いて、金融庁が2021年6月25日に発表した「資産運用業高度化プログレスレポート2021」を読んで、チャーリー的に気になったポイントを書いていきます。

 

前回は投信信託のことを書きましたが、今回はファンドラップについて書いていきたいと思います。

 

ファンドラップとは

いろいろな種類のファンド(投資信託)をサランラップみたいに包み込んで1つのパッケージ商品にして運用する商品です。

契約者の投資目的・投資期間・リスク許容度などを考慮して上で、投資比率を決めて一任勘定で運用します。

金融機関はそのサービスの対価として、資産管理料として年率で1.0%~1.5%を契約者から徴収します。

 

 

金融庁の考え方の根底にあるのは、「今のファンドラップは顧客本位の商品性ではなく、バランス型ファンドの方が商品的に優れている」といった考え方です!

 

投資信託の項目でもそうでしたが、金融庁は強烈な表現で猛烈批判しています。

それくらい金融機関が顧客利益を無視して、自分たちの利益しか考えずに営業をしている証拠だと思います。

 

以下の表はすべて「資産運用業高度化プログレスレポート2021」から抜粋しています。

「資産運用業高度化プログレスレポート2021」はこちら

 

まずは、どれくらい金融機関がファンドラップに注力しているのかを見てみます。

    

2014年、2015年辺りから残高が急激に増え始めています。

これは投資信託より多くの手数料が入るからです!

→動機が不純すぎる…泣

 

 

次にファンドラップのパフォーマンスを見ていきます。

コスト控除前のシャープレシオはバランス型ファンドを上回っていますが、コスト控除後だとバランス型ファンドのシャープレシオを下回っています。

一言でいうと、ファンドラップは運用効率が悪いが故にパフォーマンスが悪い。

ここが、金融庁がいうところの顧客本位の運営がされていないことです!

 

どれくらいコストがかかるかというと…

コストは3種類あります。

・ファンドラップ手数料

・投資一任受任料

・信託報酬

全ての手数料込みで年間で3.5%近くも手数料がかかったら、運用効率が悪くなるという次元ではなくなります。利益を出すこと自体が至難の業になってきます。

 

コストが一番低いP社でも約1.5%くらい手数料が取られしまいます。

ハッキリ言って高すぎる!!

 

 

もし、今のようなファンドラップ運営が今後も続くのであれば、金融庁が言っているようにバランス型ファンドに投資した方が、10000倍いいです!!

 

例えば、バランス型ファンドである「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」に投資すれば、コストは年率0.15%だけで済みます。

買付手数料:無料

信託報酬:0.15%

 

8資産とは

 

過去のパフォーマンス

コストが安い分、パフォーマンスも良くなりやすい!

 

確かにこれを見ると、パフォーマンスの悪いファンドラップでわざわざ高いコストをかけて資産管理してもらう必要性を感じないです。

金融庁がファンドラップに対して、「顧客本位の営業を行う観点から、商品・サービス提供のあり方を再検討することが期待される」と言っているのは、コストを下げることが顧客本位の営業につながると言っていることと同じです!

 

 

整理すると…

もしどうしてもいろんな資産に分散投資をしたいと考えるのであれば、今のコスト高のファンドラップは避けた方がいいです。一番低い金融機関でさえも年率で約1.5%くらいのコストがかかってしますので。

比較したバランス型ファンドの「eMAXIS Slimバランス(8資産均等型)」なら総コストが0.15%で済むので、それだけパフォーマンスが良くなります。

→この0.15%のコストを下回るファンドラップが出現することは不可能だと思いますが…

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