第二弾:バフェットが賞賛しているアップルの自社株買い
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こんにちは、チャーリーです!
前回のブログ(第一弾:バフェットが賞賛しているアップルの自社株買い)でアップルの自社株買いがいかにすごいのかを書きました。
今回のブログでは「なぜアップルは年間902億ドルも自社株買いができるのか??」について書いていきたいと思います。
※ 為替を130円で計算すると年間約11兆7260億円分になります。
一番の理由はフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が潤沢にあるからです。
2022年度はフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が1114億4300万ドル(約14兆4875億円)もあります。
こんなにフリーキャッシュフローが潤沢にある企業はアップル以外にはないです。
上記表で見てほしいポイントは2つです!
・設備投資額が相対的に少ない
・フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が右肩上がり基調になっている
設備投資が少ないからこそ、フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が潤沢に残るんです。
アップルはなぜ設備投資額が相対的に少ないのかというと「ファブレス企業」だからです。
※ 相対的にというのは営業キャッシュフローと比較して設備投資が少ないという意味。
ファブレス企業とは…
工場を自前で所有していない企業のこと
アップルはiPhoneや半導体は自社で設計して、製造・組み立ては外部の企業に委託しています。
半導体であれば「TSMC(台湾セミコンダクター)」などです。
iPhoneの製造組み立ては「鴻海精密工業」などがそうです。
証券マン時代は今思えば勉強不足だったので設備投資が多い企業ほど良い企業と思っていましたが、バフェットの本を読み漁っていたら「設備投資が少ない企業の方が良い」と書いてあったのが、このことに気付けました。
設備投資が多いということを家庭でいうと、良い暮らしをするために毎年ソファーなどの家具や家電製品を買い替えているようなものです。
コカ・コーラ社みたいにコカ・コーラを作り出す機械が本当にぶっ壊れるまで使い続けられたら最高ですが、新車(新商品)を発売するたびに新たに設備投資しないといけない企業とでは雲泥の差があることが想像できると思います。
フリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が多ければ自社株買いもできますし、増配だって可能になります。
厳密には少し違いますが、企業買収(M&A)の原資にもなります。
アップルは毎年設備投資額がほぼ同じなので営業キャッシュフローが増えれば増えるほど、フリーキャッシュフローが増加します。
繰り返しになりますが、この潤沢なフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)があるからこそ年間902億ドルも自社株買いが可能なんです。
だからこそ前回から書いているようにバフェットが大好きな企業である「Our Four Giants(4つの巨人)」の1つに入っているんです。
バフェットは株主への手紙の中で、本当にアップルの自社株買いのことを賞賛しています。
整理すると…
改めてアップルのキャッシュフローや自社株買いの規模を調べると本当にビックリします。
逆説的にいうと、これだけ巨額のフリーキャッシュフローが毎年生み出される理由が「堀が深いビジネスを保有しているから」です。
※ 堀が深いとは永続的に競争優位性が高いということ。
複利効果を最大限に活用すべく長期で保有すべき銘柄だと思います。