フリーキャッシュフローが多い企業はどこか??

#218
こんにちは、チャーリーです!
今までのブログでフリーキャッシュフロー(自由に使えるお金)が多い企業は、増配・自社株買い・企業買収などを行って、株主価値を向上できる企業ですと何回も書いてきましたが、一体全体どの企業が一番フリーキャッシュフローが多い企業なのかを調べてみたいと思います。
調べるにあたって参考になる資料がありましたので、それを基に調べてみたいと思います。
それは四季報を発行している東洋経済新報社が2018年6月14日に東洋経済オンラインでフリーキャッシュフローが多い米国企業(1~50位)という記事です。
引用元:東洋経済オンライン
※ 2018年6月14日の記事なので2017年度の業績を基に作成していると思われます。
今回はそのランキングを基に2020年度のランキングを作成してみたいと思います。
ただし、さすがに50位まで調べるのはきついので、15位まで調べてみたいと思います。
※ 東洋経済が集計した時点での上位15社を再度調べていきます。
以下のデータは全て各企業の年次報告書から数字を拾いました。
※ 表ではキャッシュフローをCFと表記しています。
まずはいつも通り、フリーキャッシュフローを計算してみます。
「営業キャッシュフロー」-「投資キャッシュフロー」=フリーキャッシュフロー
2018年に東洋経済が集計した時同様、アップルが断トツにフリーキャッシュフローが多いです!
日本一、利益を上げている企業のトヨタ自動車を入れて比較しています。
次に、設備投資だけに焦点を当てて計算してみます。
「営業キャッシュフロー」-「設備投資額」=純フリーキャッシュフロー
「純フリーキャッシュフロー」÷「営業キャッシュフロー」=純フリーキャッシュフロー率
※ 純フリーキャッシュフローは私の造語なので注意してください。
ここでもアップルが際立っています!
こうやって見ると、バフェットがアップル株にバークシャーハサウェイ全体の43.6%も投資しているのが納得できます!!
ちなみにアップルは2020年度にこの潤沢なフリーキャッシュフローを使って、72,358百万ドル(約7兆5970億円)分の自社株買い、14,081百万ドル(約1兆4785億円)分の配当金支払いをして株主還元しています。
ただ今回、純フリーキャッシュフロー率を計算していて思ったことは、そもそものデータがフリーキャッシュフロー金額が多いランキングで企業をピックアップしていますが、「純フリーキャッシュフロー率」だけに焦点を当てれば、アップルの90.9%を超える企業があるんじゃないかなと思ったので、次回は過去にブログで取り上げた企業を調べてみたいと思います。
整理すると…
間違いなく言えることは、アップルはキャッシュフローの観点から見ても最強だったということです!こういう企業にこそ投資すべきだと思いました。
2020年度はコロナウイルスが世界的に大流行してしまったため、アップルも営業的に厳しかったにも関わらず、上記の数字を出しています。
バフェットの右腕として知られているチャーリ・マンガー氏は「そこそこの会社を割安な価格で買おうとするのではなく、素晴らしい会社を適正な価格で買いなさい」と言っています。
ちなみにチャーリ・マンガー氏はシーズキャンディ(未上場)への投資を同じ意味合いですごく気に入っています。
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