訪日客数がコロナ前を上回る
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こんにちは、チャーリーです!
日本政府観光局が2023年11月15日に訪日外客数(2023年10月推計値)を発表しました。
そのことについて2023年11月16日の日本経済新聞の1面に興味深い記事が載っていたので取り上げてみたいと思います。
画像引用元:日本経済新聞(2023年11月16日朝刊1面)
海外からの訪日客数がコロナ前の水準を越えたみたいなんです。
日本政府観光局のホームページから数字抜粋して過去の推移を調べてみます。
パッと見で「あれ??コロナ前を越えてないじゃん」って思うかもしれませんが、コロナ前の訪日客数を越えたのは2019年10月(2019年同月比)と比較するとコロナ前の訪日客数を越えています。
さすがに季節によって訪日客数が変わってくるので、同じ月で比較しないといけません。
具体的な人数は以下の通りです。
2019年10月:2,496,568人
2023年10月:2,516,500人
ちなみに過去一番多かった月は2019年7月です。
2023年7月と比較してみます。
2019年7月:2,991,189人
2023年7月:2,320,694人
話は少し戻りますが、上記の表で2013年頃から急に訪日客数が増えていることに気付きましたか??
これは第1次安倍内閣の時に安倍総理が観光立国を目指して以下のことを推し進めた成果です。
・ビザの発給要件を緩和・廃止
・アニメ、マンガ、食文化などを世界に積極的に発信するようにした
・フリーWi-Fiを整備
・出入国審査を合理化させて待ち時間を短くした
・飛行機の年間発着枠を増やしたりした
他にもいろいろありますが、主な施策はこんな感じです。
訪日客が増えると何がいいかというと消費が増えることです。
四半期ごとの訪日外国人旅行消費額の推移を調べてみます。
この表は国土交通省観光庁が発表しているデータを基に作成しました。
2019年同期比を越えているんじゃなくて、季節関係なく過去最高額を更新していることがわかります。
2023年7月-9月:1兆3,904億円
今までの最高額
2019年4月-6月:1兆2,673億円
2019年同期比
2019年7月-9月:1兆2,306億円
これはインフレの影響が多分にあると思われます。
最後に2019年当時と2023年では訪日人数ランキング1位の国が変わったことを書いて終わりにします。
2019年10月:730,631人(中国)
2023年10月:631,100人(韓国)
※ 2023年10月、中国は325,600人でした
整理すると…
日本人は所得が上がらない、ベースアップでせっかく額面給与が上がっても社会保険料が上がったことで手取りは全く増えていない状況がずっと続いています。
たぶんこの先も似たような状況が続くと思われます。
なので観光に訪れた外国人にたくさん消費してもらわないと経済が右肩下がりになってしまいます。
日本のGDPの内訳で個人消費が60%と一番多いので、消費が増えないことには経済は成長しません。
どこまで訪日外国人が増えていくんでしょうか…