為替について
#964
こんにちは、チャーリーです!
前回のブログで「FXで追証が発生して大変なことになっている経営者がいるから助けてあげてほしい」と要請があったと書きました。
その方に先週の金曜日にお会いしてきました。
具体的な金額は書かないですが、私が証券マン時代も含めて初めてあんな大きい金額の評価損を見ました。
本人も夜も寝られないと言っていましたが、私だったら確実に精神が崩壊しています。
毎日追証を数百万円ずつ払っている状態です。
その方にお会いする前に為替のことをいろいろ調べました。
ただ、為替のことは専門外なのでお会いした時に正直に「為替は専門外ですが…」というのはお伝えした上でお話しました。
まずお見せしたのがこちらのグラフです。
アメリカの利上げが開始した2022年以降はアメリカの長期金利と為替は連動して推移しています。
それが足元の値動きに注目してください。
まったく逆の動きなっています。
別の言い方をすれば長期金利が上がっていないのにドル高円安になっています。
2022年以降の推移を見るとこの動きはすごく違和感があります。
なんでこんなことになっているのか??
考えられる理由はいろいろありますが、私が注目したのが2つです。
・アメリカのイエレン財務長官の発言
・為替操作国に該当するかどうかの「管理リスト」に日本を追加
1つ目の「アメリカのイエレン財務長官の発言」
イエレン財務長官はちょくちょく同じ趣旨の発言をしていますが、日本が前回為替介入を行った5月2日の後に以下のような発言をしています。
特定の国の状況にコメントするつもりはないとしながらも、「各国が介入することは可能だ。より根本的な政策変更を行わない限り、必ずしも機能するとは限らないが、介入を行うのであればごくまれであるべきで、貿易相手国に伝達すべきだと考える」
思いっきり日本に対して警告を送っています。
それに加えて2つ目の理由
「為替操作国に該当するかどうかの『管理リスト』に日本を追加」
2024年6月20日に米財務省が発表した外国為替報告書で、為替操作国に該当するかどうかの「管理リスト」に日本を追加しました。
その報告書でこのようなことが書かれています。
「財務省の期待としては、自由に取引される大規模な為替市場で加入は適切な事前協議を伴う形で極めて例外的な状況に限定されるべきだ」
為替介入を日本独自で勝手に行うことがすごく難しくなりました。
ただこうとも書いてあります。
「日本は為替運営の点では透明性がある」
これはどういう意味合いで書いたのかは真意はわかりませんが、「管理リスト」に日本が入ったことを考えると真意ではないかなと思います。
このように今は日本がアメリカから為替介入に関してチクチク言われているので為替介入がすごくしにくい状況であることは間違いないです。
そのことに目を付けた投資家・投機家が一気に動いて、アメリカの長期金利を無視するような値動きになっているだと思います。
整理すると…
今は勢いがついているので理屈では考えにくいような値動きが続くことが予想されます。
もしかしたら165円とかもっと円安に振れる可能性があります。
結論としては
万が一そうなった時に追証が数千万円発生してしまうので思い切って損切りしましょうと提案してきました。
もし損切りしたところが結果的に天井だったとしても精神的に楽になるのでそれだけ考えてもすごいメリットです。
仕事に集中できない、夜も眠れない状況から解放されることだけを考えてもそうした方がいいと思いました。