第二弾:市場拡大=儲かる!?
#558
こんにちは、チャーリーです!
昨日のブログ(第一弾:市場拡大=儲かる!?)で、「市場が拡大することと、株価が上昇することは必ずしもイコールではない」ということを動画配信サービス市場を例に書きました。
今回はフードデリバリーサービス市場で考えていきます。
フードデリバリーサービス(出前)は、ウーバーイーツ、出前館、menu、などをイメージしやすいですが、銀のさら、ドミノピザなどももちろん含まれます。
ウーバーイーツや出前館を利用したことがない人はいるかもしれませんが、ピザの出前やお寿司の出前、そばの出前だと1回は利用したことがある人が大多数だと思います。
しかも、2020年3月から大流行したコロナウイルスの影響で間違いなく、フードデリバリーサービス市場には追い風が吹きました。
※ これは日本だけじゃなく、世界全体的にフードデリバリーサービスの利用が増えました。
今後のフードデリバリーサービス市場の予想
・「フードデリバリーサービスの世界市場は2028年に3114億3000万ドル(約34兆2573億円)に達する」
→ 2022年3月15日のマーケターズ・グローバル・コンサルティングのレポート
・「フードデリバリーサービス市場は2025年度に4100億円になる」
→ 日本能率協会総合研究所調べ
このようにフードデリバリーサービス市場はどんどん拡大していっています。
ところがどっこいです!
株価推移を見てください。
ウーバー・テクノロジーズ
出前館
ウーバー・テクノロジーズも出前館も見るも無残な状況になっています。
次は業績を調べてみます。
ウーバー・テクノロジーズは、ウーバーイーツ事業以外にも祖業のライドシェア事業などがあるので、ウーバーイーツ事業だけの純利益はわからなかったです。
出前館の純利益
コロナが大流行してからどんどん赤字が大きくなっていっています。
こういう業績で株価が上がるわけがありません。
これこそまさしく競合相手が増えたことで、宣伝広告費を多くせざるを得ず、赤字になってしまった事例です。
冒頭に書きましたが、フードデリバリーサービス市場はどんどん拡大していっています!
整理すると…
今回の事例でもわかるように市場拡大と株価上昇は必ずしもイコールではありません。
前回の動画配信サービス、今回のフードデリバリーサービスみたいに市場拡大が急速な業界に投資するよりも、市場拡大のスピードは緩やかだけど、既にガッチリ市場シェアを握っている企業に投資した方が賢明だと思います。
典型例はS&Pグローバル、ヤムブランズ、ビザなどだと思います。