3会合連続の0.75%利上げ

#675

こんにちは、チャーリーです!

2022年9月20日・21日に開催されたFOMC(連邦公開市場委員会)でアメリカの政策金利を0.75%引き上げることを決定しました。

※ 3会合連続で0.75%の利上げ

これで政策金利の誘導範囲が3.00%~3.25%になりました。

 

2022年8月のCPI(消費者物価指数)の伸びがあったので、今回も0.75%利上げすることはほぼわかっていましたが、9月21日のアメリカ市場では株価が大きく下がりました。

前日比

NYダウ:1.70%下落

S&P500:1.71%下落

ナスダック総合:1.79%下落

 

 

0.75%利上げすることは事前にわかっていたはずなのに、なぜ株価は大きく下がってしまったんでしょうか…

それは、「今後の政策金利見通し」を変更したことによります。

 

以下の表はすべてFOMCメンバーの中央値予測を載せています。

 

今回の0.75%の利上げで政策金利の誘導範囲が3.00%~3.25%になったので、2022年年末までにあと1.15%の利上げを行う必要があるとFOMCメンバーは予測しているということです。

厳密に言うと、0.25%刻みの利上げ幅なので、あと1.25%利上げしないといけません。

今年開催されるFOMCはあと2回しかないのに、合計で1.25%の利上げをする必要があるとの予測なので、株価が大きく下がってしまったんです。

今年のFOMC開催日

11月1日・2日

12月13日・14日

 

 

肝心の物価見通しについてはFOMCメンバーはどう予測したのか見ていきます。

物価見通しも少しは上方修正されていますが、政策金利ほどの上方修正ではありません。

 

ここで今回のFOMC後の会見でパウエル議長が発言した内容を整理したいと思います。

「ソフトランディング(経済の軟着陸)を達成しながら物価の安定を回復するのは本当に難しい」

「金利の上昇や経済成長の鈍化、労働市場の減速はすべて国民にとって痛みを伴う。だがそれは物価の安定を取り戻すことに失敗するほどの痛みではない」

 

意訳すると、経済が減速しようと、失業率が増えようと物価を安定させるためには利上げを行うと言っています。

 

これだけ見ると見通しが暗くなって、気持ちも後ろ向きになって、最悪のケース途中で保有株を売却する人が出てくるかもしれません。

そうならないように少しでも気持ちが落ち着くニュースを探したいと思います。

 

 

上記したようにFOMCメンバーがいろんな経済予測したものを発表しましたが、その中に実質GDPの予測もされています。

 

これを見て、GDPも下方修正されているので益々気持ちが重たくなったと思う人もいると思います。

ただ、よーく見てください。

これだけ高インフレ、利上げを行って経済環境は逆風がビュンビュン吹いているにも関わらず、2022年は0.2%のプラス成長すると予測されています。

2023年は1.2%経済成長すると予測されているんです。

 

アメリカ経済に対して全く悲観的になる必要なんかないんです。

減速はしていますが、着実に成長しています!

悩むのはマイナス成長になってからにしてください。

 

 

整理すると…

FOMCメンバーもパウエル議長もインフレ退治に躍起になっています。

インフレを収めるためには景気減速・失業率悪化もしかたがないという考え方です。

早期にインフレを収めようと思ったらそれが最善の策だと思います。

たしかに痛みを伴う金融政策方針ですが、実質GDPの予測を見るとプラス成長すると予測されているので、過度に悲観的にならないようにしてください。

アメリカ経済は人口が増えて消費が増え続けるので大丈夫です!

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