2021年9月22日:FOMCの内容
#385
こんにちは、チャーリーです!
今投資家の目線が中国恒大集団のデフォルト問題に向かいがちですが、2021年9月22日にアメリカの今後の金融政策をどうするのかを話し合う会合が開催されました。
この話し合う会合のことを連邦公開市場委員会(FOCM)といいます。
今回のFOMCはかなり踏み込んだ内容でした。
ポイント
・2021年11月にもテーパリングを開始する可能性を示唆した
・2022年半ばまでにテーパリングを終了させる可能性を示唆した。
※ テーパリングとは、中央銀行が国債などの資産を買い取っている金額を減らすこと
ちなみに今、FRBはアメリカ国債を毎月800億ドル(約8兆8000億円)ずつ買い取っていることと、住宅ローン担保証券(MBS)を毎月400億ドル(約4兆4000億円)ずつ買い取っています。
合計で毎月1200億ドル(約13兆2000億円)ずつ買い取っていることになります。
逆に言うと、毎月13兆2000億円が世の中に出回っていて、その資金が株式、金、仮想通貨、不動産などの投資商品に回っているので価格が上昇しやすい状態なんです!
それがテーパリング(国債などの資産の買い取り額を減らすこと)により、世の中に出回るお金が徐々に減ってきます。
上記している通り、テーパリングの終了が2022年半ばになる可能性があるので、投資家はすでにその次のことを見据えています。
それは「利上げ」です!
利上げ(金利を上げること)を行うと、投資商品に向かう資金が減るどころか、企業が銀行借り入れなどで資金調達する際のコストが高くなるし、住宅ローンなどの負担が重たくなって世の中に出回るお金の量がさらに減ります。
→ そうなるとますます投資商品は上昇しづらくなります。
FOMCの中で利上げについての話し合いもされています。
FOMCのメンバーは18人いますが、今後の金利予想は以下の通りです。
データ元:FRBのレポート
今は0.0%~0.25%の範囲に収まるように政策運営されていますが、2022年になると政策メンバー18人の内、半数の人が利上げをした方がいいと考えていることがわかります。
2023年には18人中17人が利上げを行うべきと考えています。
この表には載せていませんが、長期見通しとては以下の予想がされています。
2.0%:1人
2.25%:4人
2.0%~2.5%:1人
2.5%:9人
3.0%:2人
※ 理由はわかりませんが、17人分しか予想が発表されていません。
整理すると…
2021年11月からテーパリングを開始して、2022年半ばにテーパリングを終了することは高い確率でそうなりそうです。
利上げに関しては政策メンバーの予想を見ると、2022年中に利上げを行うかどうかは五分五分です。ただ、2023年中に利上げを行うことはほぼ間違いないと見ていいと思います。
FBRが投資家に対してこうやって心の準備をさせてくれているので、テーパリング開始時や利上げ時でもパニック売りは避けられそうですが、それでも株を含めて投資商品は下がると思います。
下がることがわかっているので、タイミングを見て売り抜けようとか、安くなってから買い戻そうとか考えたくなる気持ちはすごくわかりますが、オススメできません!
オススメは保有株はそのまま放置して、下がったタイミングで買い増しできるように投資資金を準備しておくことです。
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