利上げ前倒し決定!!

#298

こんにちは、チャーリーです!

全世界の市場関係者が注目していたFOMC(米連邦公開市場委員会)が2021年6月16日に終了しました。

 

このFOMC(米連邦公開市場委員会)とは何か??

アメリカの中央銀行にあたるFRBが定期的に開く、金融政策の最高意思決定会合です。

※ アメリカの今後の金融政策をどうしていくかを話し合う場(会合)のこと。

 

今回のFOMCは特に注目されていたんです。

それは、物価が予想以上に上がってきているので、今FRBが行っている量的緩和策の縮小時期が早まるとされていたからです。縮小時期に関してFRB議長が何らかのコメント・ヒントを言ってくれると予想していたから注目度が上がっていました。

 

 

結論から書くと…

FOMCでの主な話し合いの結果(内容)は2つです。

① みんなが注目していた量的緩和策縮小の具体的な話し合いは先送りされた。 

② ゼロ金利政策解除・利上げ(金利を上げること)時期を前倒しにする方針を決めた。

 

 

量的緩和策とゼロ金利政策の違いは以下の通りです。

まずは景気を上向きにさせるために金利を下げてゼロ金利政策を行います。

ゼロ金利政策を行っても景気が回復しないときは、これ以上は金利を下げられないので、中央銀行が大量に国債などを買い取って、世の中に流通するお金を量を増やそうとします。

 

量的緩和のイメージ

 

 

「量的緩和策縮小の具体的な話し合いは先送りされた」ことについて

FRBは今の物価上昇は一時的と見ているため量的緩和を縮小することは、まだ先の話という判断です。

しかも、FRBが一番気にしている失業率もまだ5.8%と高いです。

パウエル議長は以前、「完全雇用と物価安定に十分近づくまで量的緩和策を続ける」と明言していることから考えると、量的緩和策縮小はもう少し先だと思います。

ただ、市場関係者は8月には量的緩和策縮小を示唆するんじゃないかと予想しています。

 

 

「ゼロ金利政策解除・利上げ時期を前倒しにする方針を決めた」ことについて

FRBは今まで少なくとも2023年年末まではゼロ金利政策を継続する、言い換えるとゼロ金利解除・利上げは2024年に行うと明言していましたが、その時期を前倒して2023年中にはゼロ金利政策を解除して利上げを行うことを決めました。

 

このことについて2つのポイントがあります。

・2023年中に0.25%の利上げを2回行うと予想されている

→このこと自体はふ~んそうなんだ程度でいいです。

・利上げする際の金利の上限は2.0%がメド

→FOMCのメンバーが2.0%前後がメドと考えているみたいです

 

過去の長期金利の推移を見てみます。

このようにアメリカの長期金利(10年国債の利回り)は1980年から一貫して下落基調が続いています。

これを踏まえて考えると利上げの上限が2.0%くらいになるとFOMCのメンバーは考えているみたいです。

※ 今は1.5%くらいです。

 

 

整理すると…

過去のブログでも書きましたが、量的緩和策を縮小したり、ゼロ金利政策を解除して利上げを行ったりすると一時的に株価が下がります。ただ、それは一時的なので慌てずに保有し続けた方がいいです。

一番怖いのは、アメリカ・EU・日本が揃って利上げを行うことです!

この場合は例外なく、バブルが崩壊して歴史的な大暴落がおとずれています。

(次のリーマンショックはいつくるのか?①)(次のリーマンショックはいつくるのか?②)を参照してください。

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