キターーー!! 一切忖度しなかった金融庁!

#322

こんにちは、チャーリーです!

2021年6月25日に金融庁が「資産運用業高度化プログレスレポート2021」というのを発表しました。

 

このレポートの趣旨

日本の資産運用会社が顧客本位の商品を提供し、中長期的に良好で持続可能な運用成果を上げることで、顧客の資産形成をどう行うべきか?がいろいろ書いてあります。

運用会社とは、野村アセットマネジメント、日興アセットマネジメント、さわかみ投信などのことです。

 

この「資産運用業高度化プログレスレポート2021」は全44ページに亘って書いてありますが、私が読んで気になったポイントは以下の点です。

・アクティブファンドについて

・ファンドラップについて

「資産運用業高度化プログレスレポート2021」はこちら

 

 

以下の表は全て「資産運用業高度化プログレスレポート2021」から抜粋したものです。

1つ目の「アクティブファンドについて」

※ アクティブファンドとは、ベンチマーク(主に市場平均)を上回る運用成果を目指すファンド(投信)のこと。

当レポートでは、一見すると奇妙なことが書いてあります。

「運用会社内のファンド数が少なく、純資産総額が大きくない運用会社においては、徹底した企業調査に基づく投資判断等により、良好なパフォーマンスが実現できている」

さらに、「特定の大手金融グループに属さない独立系等資産運用会社においては、自社の目指す姿を明確にし、投資先企業との対話を重視する徹底した企業調査…(中略)…投資先企業や顧客との信頼関係を構築する取り組みが見られる」と書いてあります。

 

意訳すると…

大手金融グループに属している運用会社の投信はパフォーマンスが悪い。

独立系等資産運用会社は、投資先企業との対話を重視する徹底した企業調査を行っている結果、アクティブファンドの中でも運用が良好。

※ 独立系運用会社は、さわかみ投信、ひふみ投信の運用会社であるレオス・キャピタルワークス社などのことです。

 

その根拠として挙げていたのが、「シャープレシオ」「エクスペンスレシオ」です!

まずは当レポートに載っていた表を見てください。

  

字が小さくてわかりづらいかもしれませんが、インデックスファンドの方がアクティブファンドよりも運用がいいということです。

2019年も2020年も同じ結果になってます。

 

シャープレシオとは、投資効率を測る指標で、数値が高い方がリスクの割にリターンが高いということです。

金融庁も私が繰り返しブログで書いている通り、アクティブファンドはインデックスファンド(市場平均)に劣ると言っています。

 

また、上記したようにアクティブファンドの中でも、独立系資産運用会社の運用は良好と言っている根拠は以下の表からわかります。

5社全てがパッシブ運用(インデックスファンド)よりも優れていることがわかります。

 

 

最後にアクティブファンドがパッシブファンド(インデックスファンド)に劣る目に見える最大の理由を載せて終わります。

エクスペンスレシオとは、ファンドコストを表す指標です。

数値が高いほど、運用費用が高く、運用効率が悪いということです。

 

 

長くなったのでファンドラップのことは次回に持ち越します。

 

整理すると…

当レポートで金融庁の本気度合いがわかります。

一切忖度なしでした!!

簡単にいうと…

・アクティブファンドはインデックスファンドに劣っている。

・アクティブファンドの中でも大手金融グループに属しているファンドは特にダメ。

・独立系運用会社のアクティブファンドは、顧客本位に立った徹底した企業調査がされているのでパフォーマンスが良好。

といった感じです。

こういうことを金融庁が発信し続けることで日本国民の金融リテラシーが上がっていくんだと思いました。

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