2021年3月末時点:家計の金融資産構成
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#422
こんにちは、チャーリーです!
突然ですが、
「日本人と欧米人ではどちらが投資が上手だと思いますか??」
こういう質問をすると、大半の人が「そりゃー欧米人の方でしょ」と答えると思います。
※ 完全にチャーリーの私見ですが…汗
なぜ大半の人がそう思ってしまうのかというと、「家計の金融資産構成」が関係してくると思っています。
「家計の金融資産構成」とは、日本の家計の金融資産は1,946兆円あると言われていますが、その1,946兆円の内訳のことです。
「家計の金融資産構成」は日本銀行が公表している「資金循環の日米欧比較」というレポートの中で公表されています。
資金循環の日米欧比較はこちら
ちなみに日本はこんな感じです。
これはみなさんがイメージしている通りだと思います。
現金・預金が54.3%ということは、金額にして1056兆6780億円が現金・預金ということになります。
運用ということで括れば、債券・投資信託・株式で15.7%しかありません。
これだけならふ~んって感じですが、これをアメリカ、ヨーロッパと比べると見え方が変わってきます。
まず、一番の違いは現金・預金の比率です!
アメリカにいたっては、日本の1/4しかありません。
その代わり、運用部分がかなり大きいです。
債券・投資信託・株式で55.2%と半分以上を占めています!
※ ユーロエリアは、日本とアメリカの中間って感じです。
債券・投資信託・株式の比率が大きいので、欧米人の方が投資が上手だと思ってしまう気持ちもわかります。
ただ、債券・投資信託・株式の比率が大きいというだけで、投資が上手かどうかは別問題だと思っています。
→ だからと言って、欧米人は投資が上手ではないと言いたいわけではないです!
次にこれを見てください。
1987年からの日本とアメリカの株価指数の推移を表していますが、一目瞭然でアメリカ株の方が上がっています。
上がっているどころか右肩上がり基調をずっと続けています。
一方日本はというと…
リーマンショック以降は上がっていますが、いまだに1989年の高値を更新していません。
この事実を踏まえて考えると…
アメリカ人は自国の株式に投資していたら高い確率で儲かっているんです!
日本人は自国の株式に投資していたら高い確率で損しているんです!
証券営業を14年していて、お客さまからたまに言われるフレーズがあります。
「うちは先祖代々株式投資だけはしたらいけないって言われているんですよ」
「うちは家訓で株式投資をしたらいけないことになっているんです」
当然、断り文句で言っているのもあると思いますが、親族や周りの人で株式投資で大損したのを見たから言っているのも一定数あると思っています。
結局のところ何が言いたいのかというと…
「日本人が投資が下手」、「欧米人が投資が上手い」という事実はないということです!
もし、日本がアメリカみたいにずっと右肩上がりの相場だったとしたら、総体的に株式投資で儲かっている人が多いので、冒頭に載せた図のような金融資産の構成にはなっていない可能性があります。
大事なことはリスクがある株式投資をしないことよりも、なぜ日本が上がってなくて、アメリカはずっと右肩上がりになっているのかを考えて、投資先を選定することだと思います。
整理すると…
投資のことについて、難しいと思う必要もないです!
しかるべき先に投資さえしていれば、うまくいく確率は高くなります。
(有料級の価値がある投資のポイント①)を参考にして投資をすれば儲かる確率は格段に上がりますし、リスクばっかり考えて預金に大半の資産を置いておかなくてもよくなります。