0.25%の利上げ決定!
#522
こんにちは、チャーリーです!
市場関係者がすごく気にしていたFOMC(連邦公開市場委員会)が2022年3月16日に終わりました。
※ FOMCとは、アメリカの金融政策の運営を話し合う会合のこと。
そのFOMF(連邦公開市場委員会)で政策金利の誘導目標を「0.00%~0.25%」を「0.25%~0.50%」に引き上げることが決定しました!
3月2日にパウエルFRB議長が事前に0.25%の利上げを提案して、支持すると議会証言で語っていたので、0.25%の利上げ幅自体にはサプライズ感はありませんでしたが、株式市場は波乱がなかったことを好感して上昇しています。
ちなみに0.25%の利上げは全会一致ではありませんでした。
9人のFOMCメンバーの内、8人が賛成、1人が反対票を投じたみたいです。
反対票を投じた理由は、金利の引き上げ幅を0.5%にすべきだという理由でした。
ここまでの内容は上記したようにパウエル議長が事前に公言していたため、想定の範囲内なんです。
重要なことは
「FOMCメンバーが今後の利上げペースをどう考えているのか??」
「物価見通しをどう考えているのか??」
「アメリカ経済の見通しをどう考えているのか??」
です。
今後のFOMCメンバーがそれぞれ政策金利(FFレート)の誘導目標幅をどれくらいにすべきかを投票することになっているので、それを見たらわかります。
以下の表(ドットプロット)はFOMCの議事録から抜粋しました。
いつものことですが、FOMCメンバーによって予想はバラバラです。
注目しないといけないのは「中央値」です!
政策金利(FFレート)予想の中央値
2022年:1.9%
2023年:2.8%
2024年:2.8%
長期視点:2.4%
このことからわかることは3つです。
・2022年はFOMCの度に利上げを行う。
→ 詳細は後で書きます。
・利上げは2023年で終わる。
・長期的にはまた利下げする。
すべて中央値を基にすると言えることです。
1つ目の「2022年はFOMCの度に利上げを行う」について
まずは、FOMCの開催日程を把握する必要があります。
2022年のFOMCの開催日程
第1回と第2回は終わってますので、年内に残り6回開催されます。
政策金利(FFレート)の中央値が1.9%なので、今回引き上げた分を差し引くとあと1.65%利上げする必要があります。
あと6回のFOMCで毎回0.25%ずつ引き上げたとしても、0.25%×6回=1.5%にしかならないので、6回全てで0.25%利上げすることは確定。
6回の内、1回は0.5%利上げをしないといけない計算になります。
2つ目の「利上げは2023年で終わる」について
政策金利(FFレート)の予想の中央値が2023年と2024年が同じ2.8%なので、2024年は利上げを行う予定がないことがわかります。
3つ目の「長期的にはまた利下げする」について
これまた政策金利(FFレート)の予想の中央値を見ると、2024年が2.8%なのに対して、長期視点では2.4%になっています。
2025年以降に利下げを行う予定ということがわかります。
※ 高インフレが収まったのに金利を高いままにしておくと、経済が冷え込むので。
この政策金利(FFレート)の将来見通しを見て利上げに対して、過度に悲観する必要がなくなったので株価が上がったんだと思います。
今回は利上げのことしか書きませんでしたが、次回は「FOMCメンバーが物価見通しについてどう考えているのか??」、「アメリカ経済の見通しついてどう考えているのか??」を書いていきたいと思います。
整理すると…
今回のFOMC(連邦公開市場委員会)の議事録を見ると、FRBの見通し通りに事が運んでいけば、株式市場に対して強気で臨んでもいいと思います。
下がっている今は本当に買いだと思います。
バフェットが言っていることを紹介して終わりにします。
「アメリカの衰退には決して賭けるな」
「米国の成長には決して逆らってはいけない」
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