表示利回りにご用心
#587
こんにちは、チャーリーです!
先日友人から質問がありました。
「将来の資産設計を計算しているんだけど、仮にS&P500に投資した場合は利回りは〇%で計算したらいいの??」
「サイトで調べたら1年利回りが16.86%って表示されているんだけど」
確かにこのことは私もずっと気になっていたことなので、今回のブログで調べてみたいと思います。
期待利回りを調べる方法としては、「EPS(1株あたりの利益)の成長率(年率)」を調べていこうと思います。
私はいつもブログで「長期的にはEPS(1株あたりの利益)と株価は連動する」と言っています。
株価だけ見ていたら割高とか割安などの要素が入ってくるのでイマイチ期待利回りがわかりづらくなります。
計算するのは以下の6銘柄です。
S&P500
ビザ
ヤムブランズ
コストコ
S&Pグローバル
アップル
まずはS&P500から(営業利益ベース)
※ 平均欄は成長率・上昇率の年率ベースの平均です。わかりづらくてすいません…
EPS成長率:9.80%
本当はリーマンショック前の2005年からのEPS成長率(年率)を調べたかったんですが、S&Pグローバル社のホームページには2008年からのEPS(1株あたりの利益)しか載っていなかったので2008年からになっています。
リーマンショック時は間違いなくS&P500のEPSは大きく減少したので、減少したところからの成長率なのであんまり参考にならないかもしれません。
リーマンショック前の2005年からだと平均はもっと悪くなります。
続いてはビザを見てみます。
ビザの場合も2008年に上場したのであんまり参考にならないかもしれません。
EPS成長率:24.42%
配当利回り:0.62%
期待利回り:25.04%(EPS成長率+配当利回り)
次の銘柄からはリーマンショック前の2005年からのデータなので大丈夫です!
ヤムブランズ
EPS成長率:8.45%
配当利回り:1.73%
期待利回り:10.18%(EPS成長率+配当利回り)
コストコ
EPS成長率:10.29%
配当利回り:2.02%(特別配当も含みます)
※ 2013年、2015年、2017年、2021年は特別配当を出しています。
期待利回り:12.31%(EPS成長率+配当利回り)
S&Pグローバル
EPS成長率:10.74%
配当利回り:1.83%(特別配当も含みます)
※ 2012年は特別配当を出しています。
期待利回り:12.57%(EPS成長率+配当利回り)
アップル
EPS成長率:29.97%
配当利回り:0.80%
期待利回り:30.77%(EPS成長率+配当利回り)
調べていて上記銘柄のすごさを再認識したことがあります。
2008年2009年はリーマンショックで世界中が景気後退している時期にも関わらず、EPS(1株あたりの利益)が減少していない、もしくは減少していても微々たるものなんです。
減少していても1年2年でリーマンショック前の水準を上回っています。
これが堀が深くて・参入障壁が高いビジネスを有している企業の強さです!
結局S&P500の期待利回りが精緻に調べられなかったのは残念ですが、私の完全な予想ですが2005年からのEPS(1株あたりの利益)の成長率は5%~7%くらいになると思います。
そう考えると繰り返しますが、堀が深くて・参入障壁が高い企業の凄さが際立ちます!
整理すると…
どこまでデータを遡るかによって計算結果が変わってくることは理解していますが、S&P500の利回りが16.86%と表示してあってもそれをそのまま鵜呑みにしないようにしてください。
リーマンショック級の景気後退があれば5%~7%くらいがS&P500の期待利回りだと思っていた方がいいです。
もちろん10年以上の長期で保有した場合の期待利回りです。
リーマンショック級の景気後退がなければ上記で計算したように9.8%くらいだと認識しておいてください。
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