期待値だけで買われた銘柄の末路

#474

こんにちは、チャーリーです!

期待値だけで買うことがどれだけ恐ろしいかをわかってほしくていろいろ書いてきましたが、あることを思い付きました。

アーク社が得意としている分野みたいに期待値だけで買われていた相場は過去になかったのか??ということです。

 

アーク社が例としてわかりやすいのでアーク社と言っているだけで、どの運用会社も似たような商品を作っています。

そういう商品全般に言えることなのでアーク社だけと思わないでください。

 

業績を伴わず、期待値だけで買われていた相場は「ITバブル」がまさしくそうだと思います。

※ ドットコムバブル、インターネットバブル、ハイテクバブルとも言います。

1990年後半~2000年まで続いたバブル相場です。

 

まずはその時の相場を見てください。

ナスダック総合指数の推移です。

ナスダック市場はハイテク銘柄が多く上場している市場です。

 

どれだけすごかったかというと…

1999年1月4日:2,208.05ドル

2000年3月10日:5,048.62ドル(ピーク時)

上昇率:2.28倍

たった1年2ヵ月間で平均株価が2.28倍になったんです。

 

 

ただ、バブルが弾けたあとどうなったかというと…

2000年3月10日:5,048.62ドル(ピーク時)

2002年9月30日:1,114.11ドル

下落率:77.93%下落

業績が伴わない銘柄の下落率はえげつないです…怖

 

それこそ平均株価が77.93%下落なので個々の銘柄で見ると、倒産して紙くずになった銘柄もありますし、紙くず同然まで売られた銘柄も存在します。

77.93%下落というのは100万円が220,700円になったということです。

 

ここで当時、インターネット関連銘柄にしか投資していなかった投資信託がどういう値動きになったのかを見てみたいと思います。

当時のインターネット関連企業は利益は出していませんでした。

その投資信託は「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」です。

銘柄名が変更になって今の銘柄名になっていますが、当時はインターネット戦略ファンドという銘柄名でした。

 

さっそく値動きを見てみます。

このファンドの設定日(運用開始日)が1999年11月29日なので、どれくらい上昇したのかはいまいちわかりません。もっと早くスタートしていればよかったんですが…

 

でもITバブルが崩壊してからの下落はすさまじいです!

80.50%も下落したら持ち切れている人は皆無だと思います。

2000年3月27日:14,621円(ピーク時)

2002年10月10日:2,850円(最安値)

下落率:80.50%下落

 

ナスダック総合指数よりも下がっています。

でも上記の「netWIN GSテクノロジー株式ファンド」の推移を見て、こう思う人がいるかもしれません。

「結局売らずにずっと持っていれば設定時から4.5倍になっているので、下がっても持っておけばいいんでしょ」

「元々長期投資をしようと思って投資したんだから途中で売るって選択肢なんかないよ」

こう思う人が中にはいるかもしれません。

 

これに関してはこう考えてみてください。

ピーク時の14,621円を超えたのが2017年9月14日なんです。

買値を更新するのに17年6ヶ月もかかったんです。

戻るかどうかもわからない投資先を17年6ヵ月も持ち続けられる人はいますか??

他の商品は値上がりを続けているのに。

 

しかも、ITバブル時の主役銘柄の1つだったインテルの株価推移を見てどう思いますか??

持ち続けてもいまだに高値を上回ってないんです。

 

 

整理すると…

今回取り上げた事例はあくまでバブル崩壊時にどうなったのか?ということなので、下落率や回復期間がえげつないことになっていましたが、期待値だけで買われた銘柄がどういう結末を迎えるのかは少しは想像できたと思います。

業績を伴わない銘柄に投資している人は、ほんっとうに気を付けてください。

宴はある日突然終わります。

蜃気楼だと気付いた後では時すでに遅しです。

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